春に紛れる
2017.3.20 / うまく表示されない方こちら

01不可解な花
02春のかたちをした毛布
03嘘で挟んでひっくり返す
04ひとりの傷
05海底手記
06つめたいままの月
07しあわせの温床
08欠陥すべてに花を埋め
09白を小汚くする魔法
10これはどこかのなにかの歯車
11耳朶に星
12かわいい足音
13まぶたを撫でないで
14劣化する筆跡
15芽吹きと煮崩れ
16散り散りになった水鏡
17夜の観察
18魂に境目がないから
19羽根生える
20やがてくる春の淡いところで
21繭の腐蝕
22鱗の気持ち
23うつろに生きて死んだふり
24雨の使い魔
25いつか、夜に見る夢
26嘘つきは永遠のはじまり
27春の生き写し
28絵になった二人
29かなしくなったら呼んで
30やさしさにかけた人
31きんいろの魔法
32うつくしくなくもない男
33歩くほど春がわからなくなる
34傷のためのふたり
35懐古して自壊
36苦もなく花もなく
37結晶の住人
38はじめの灰色
39めくらましのねむり
40午後の翡翠
41すぐそばの不破
42生来の誤差
43息をするタイミングが違う
44ひとりきりなら泣いたりするけど
45冬を手放す
46とけるまえの月
47日に日に君から遠ざかる
48潮騒とふたりの書架
49黄泉の配置図
50やがては物語
51大きくなったら衛星になる
52フローズンムーン
53しっぽの先までかわいい
54やさしいふりした二人の終わり
55花かんむりに火を点けて
56心臓が冷たいかどうか
57今日からの天気
58赤は水の色
59沈む時の角砂糖
60底なし沼の底の方から
61奇しくもかわいいひとでなし
62むやみの亡骸
63宝石ごっこ
64三月の袂
65四季のどこかにはいるはず
66うちがわの凍て花
67紙上にて崩れゆく物語
68階下の花束たち
69手折られるまで待って
70忘れてしまったこと覚えていて
71花曇りのヴェール
72遠いところのまばたき
73幻想を連れてここまで来て
74机上のオルゴール
75パステルカラー夢のまた夢
76あなたのうつくしさを信じたい
77思い思いの固結び
78ゆびさきの猫
79よく見ると白
80透明と白皙の間
81いばらの正体
82ぼくの亡霊
83真夜中のふわふわ
84まだ種の中、知らない君
85夢の天窓
86朽ちてはじめての楽園
87やさしくないひとの目隠し
88光の創世紀
89褪める前に会いたい
90眠れないうそつきたち
91思い出の速度制限
92終わらないしりとりを君と
93星の教えてくれないこと
94たとえばどんな神様が
95破れても夢だから
96まどろみの車窓
97終わらない瞳のひと
98傷口と花片との距離
99実りの化学反応
100此の春のことは忘れて