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目次

索引

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タネと仕掛けと解けない呪文

No.001 望月色

あやかしの前、あやまちの隣

No.002 蜷川

仮初めのつもりだった

No.003 

押し当ててぎゅっとして

No.004 一星

ゆるされた方の嘘

No.005 二水

剥がされてから始まる夜

No.006 二水

隔てた方がお好きでしょ

No.007 一星

誰でもいい悲劇

No.008 望月色

わざと遠ざかるひと
歌劇にひとつ秘密をまぜよう
ヒーローよりもジョーカーになりたい

No.009 二水

名乗ってしまえば興醒めですもの

No.010 二水

いつかは裏切る君だから

No.011 イトセ

やさしくしたいだけならミルクで十分

No.012 二水

裏側の塗りが甘いのよ

No.014 かわはら

戯る君
くちびるだけの愛
きらきらひかる魔法に似ている

No.015 浅宮/瑠藤

偽り越しに愛を乞う

No.016 

あなたの瞳は何色ですか

No.017 

見世物の呪い

No.018 水氷

あなたは何を隠したい?

No.019 NORZ

わからないふりが得意
神さまとはちがう人
罪と罰の天秤
手探りで暴かれる
イエス、いいえ、いや
頼りない手札
でたらめな符号
知らないふりは苦手
酔いに任せて
嘘はひとつでじゅうぶん

No.020 望月色

嘘のない会場

No.021 水氷

気持なんてどこにもない

No.022 望月色

かぶりもの湿地帯

No.023 望月色

わたしを隠して
素顔なんて見なくていいんだよ
仮面は使い分けが大事
私の目は誤魔化せないわ!

No.024 ゆ

硝子を折った盲目の手負い

No.025 

ファムファタルを知らないままで
運命なんてないと泣いた夜
壁越しの悪魔
幻みたいにわたしを見ないで
喋るたび薄ぺらくなる人

No.026 シンバル

眩暈にも似たエスコート
物語の幕間
時計たちも見て見ぬ振り

No.027 NORZ

知らないほうが優しいのだと

No.028 川の

内側は着飾る派

No.029 水氷

世界の秘密そのもの

No.030 R

やあよ吐息はかけちゃだめよ

No.031 水氷

ミモザの手記

No.032 みさか

誰も影を奪わないで
孵化するまほろば
夜のすべては本当のこと

No.033 蜷川

まなざしの青は変えられない

No.034 悧子

鈍足かくれんぼ

No.035 望月色

イカ墨越しのタコ

No.036 望月色

さくらではないかもしれない

No.037 望月色

それなりに醜い話
まなざしだけで焦がしてゆく
瞼の淵に金星が降りる夜
ひとひらのエデン
手に手を取って踊りましょうよ、夜明けまで

No.038 青乃

見つかりっこない
虚栄の珊瑚

No.039 野宮

なぐさめを阻むもの

No.040 水氷

少女の生き血
檻の中の小さな住人
ノイローゼにたずねた
歓喜の少女、悲哀に聴衆

No.041 坂本

額に運ぶ両手
ひとつの火花もうまれない
きみが感じ取らぬこと
鈍色をあざけるばかりの白さ
そのひとを探しておいで

No.042 月白

煌びやかな暗闇が明ける幕
今宵限りはただのわたくし
仮面を脱ぎ去るための仮面
うつくしき悦楽に焦がす瞳
レディ・メイドの恋人たち

No.043 栗城

甘美で完美なマスク・パレード
メッキでも美しくありたいの
ん、それじゃあ幕引きだ

No.044 一星

幽霊がスパンコールを纏うよう

No.045 マオ

サンフラワーを殺めなかった今迄

No.046 

表情豊かに気持ちを隠す

No.047 望月色

最初の魔法に呪文はいらない

No.048 塔子

隠したのは嘘か真か

No.049 

虚像をばら撒く

No.050 朽伏

宛名がなくてはいけませんか?

No.051 

まじないの夜に魔女のキス
唇のひとひら
ずっとずっとこどものくに

No.052 岡野

眼はにせもの

No.053 岡野

知っても知っても未知
ナイフと手袋
面影はたなびく

No.054 月白

ドレスコーからこんばんは
午前0時の幕開け
ガラスの靴なら廃墟に
垂れる深紅から
微笑むシルク

No.055 坂本

枯れた障壁
若い少女
花朽ちて、堕ちる
仮面の裏側

No.056 坂本

あら、このキス一つではお足りにならないのかしら?
大丈夫、きっとまた満月の夜に出会えるわ

No.057 

だれにでもお似合い

No.058 水氷

残酷なまでに浅はかなる真鍮

No.060 

宛てがうものが秘密であれば

No.061 詠美

Not aware of the identity
drown in Datura

No.062 たらこ

わたしも月に食べられてしまえ

No.063 詠美

まやかしのまぼろし
すてきに笑える魔法のようだ
傘はあなたに差されたがってる
黎明を告げぬ間に
いつか真実に会いましょう
どうぞおまえは翼に焦がれて

No.064 川の

クォーツの前では誰でも

No.065 詠美

隠したいのは素顔じゃない
なみだよりワインの雫が似合う夜
あなたの理想通りのわたし

No.066 クレア

誰よりも目立ちたい

No.067 望月色

炎上するシャンデリヤ・シャングリラ
あなたのこと一生わからないままでいたい
孵化前夜、いつくしみのきみ

No.068 浅宮/瑠藤

あなたのワイングラスに一滴の毒
君の仮面を隠す夜
今夜のこと、お父様には内緒です

No.069 潮

あくる日には芽のない恋

No.070 香雲

虚栄は潜めて
ファティマの啓示
悲劇もそのうち草臥れる
本当なんか誰も知らない
月を偲べば

No.071 R

あぶれたやっつの

No.072 

救われたかった
冬の海
ひみつのつみ
笑っては出られない檻

No.073 いろの

カナリアだって自由に飛びたいと思う日があるでしょう
一夜限りの優美を身につけて

No.074 

会いたかった彼の人ですか

No.075 イトセ

タコ壺のイカ

No.076 望月色

生きることも死ぬことも知っているくせに

No.077 悧子

美し夢の受難

No.078 イトセ

つぎはさようならの意味を教えてくださいね

No.079 

参上!正義の猫仮面
颯爽!悪の黒猫仮面
刮目!奪え、この世の悲哀
巨悪!ほほえみカラスマン
守れ!仮面の誓い
死闘!黒のトリックスター
号哭!闇をもたらす黒い羽
友よ!涙と託された猫目石
挑め!災厄の巨塔
刹那!覚醒の肉球パンチ
絶望!世界を染める闇の羽
不滅!希望の猫仮面

番外!狙え、犬のおまわりさん

No.080 いろの

半分なら許された唇

No.081 イトセ

古めかしい色合いで現れるよ
きらきらしゃららんの輝きを帯びる
お揃いだから痛めつけて
冷たい目蓋の存在すら知らない
剥いて剥いて嘘つき
窮屈な舞台で出会えたら

No.082 いちか

たどたどしいひたむきさ
きみの美しさがひきとめる
わたしが運命としたもの
いわれのないあがき
コットンパールのうなじ

No.083 月白

まほらをおって

No.084 R

怪盗と七人の虜囚

No.085 いろの

光の園にひとすじの闇
もういちどふり返って、みて
きみは柵さえかろやかに翻した

No.086 香雲

知らなくていいコト
夜明けに明かす

No.087 ゆずき

だれかの「 」でとける素材でできている

No.088 せつや

ばけものにはうってつけ
火より花よりワルツの隙間の赤舌日
真珠でできた歯牙
きみとオーロラの内側は血腥い
おまえをフェアリー・テイルにしてやる

No.089 ざらめ

銀の彼に魅せられて、私は再び踊り出した

No.090 Sara

ああ、不可能だ嘆くばかりと君は言い

No.091 イトセ

前書きは満月に委ねたまま
涼しい表情して立ち尽くす
過去を装いきれるでせうか
冷酷と冷静を熱で溶かされ
今だからこそ聴いてほしい
どのみち全てはこの前奏曲

No.092 みさか

見えない見せないみていてよ

No.093 水氷

その手を取って奈落まで
呼吸も装いも奪っちゃって
にんげんだけとおもうなよ
イミテーションも交ざれば珠に
瑠璃のびろうど敷いた夜
黄泉路には気をつけてお還りなさいませ

No.094 一星

嫌われたらつぎの顔になるわ

No.095 香雲

それを”ガラスの靴”とでも言うのかい

No.096 イトセ

きみの内側をなぞるのも最後

No.097 香雲

キミの正体としょうたいむだ

No.098 

1928年の鉛筆と先で待っている
うまれたての蝋燭
美女も野獣もぼくがみんな食べちゃった
歌って誤魔化す悪い癖
ほんものが欲しいならばここまでおいで

No.099 ざらめ

いちばん最初に剥されて
いちばん最後に外される

No.100 せつや

素肌の温度を知らぬまま
苦しみの味を教えない
「いやだよ」
たとえば先に出逢えていたら
かごのない鳥(籠/加護)
冷たい秋の夜に
探偵の最後の告解

No.101 いろの

深海のネクタイ
ぐらぐらの鍋でふわふわに抱かれる
虹色の恋人
崩壊するの、そういう宿命、笑って
欺かれた一秒
霧の中ならばしかたない
自明の悪

No.102 シンバル

鼓動までは無理だからね

No.103 イトセ

きみの眼のまん中に
つみ取ってしまって
意味とかなくていい
手じゃ足りなくなる
よその月はとおいね

No.104 月白

何も見えない、貴方の全てが

なんて、ただの独り言

No.105 坂本

美食家の宴
うつくしい闇へ
燃えるサーカス
哲学的に死ぬ101の方法
星追い人とプラネット劇場

No.106 岡野

夜毎の人形あそび
お前の心臓は動いている
お手をどうぞ、かわいい人
薔薇の唇は純潔
腹話術師の人形が語る「永遠の愛と幸福について」

No.107 岡野

うろこでおおう

No.108 

夜舞言

No.109 イトセ

マントの隠し場所
ステップの踏み方
クリッククラック

No.110 野宮

ひとり
一人
また、独り

No.111 坂本

恋心を包む
壊れ物は柔らかい
露骨な視線
望んでくれたら
惜しみなく晒して
冷たいなら偽物
ぱっと見わからない
一番心臓に近い

No.112 望月色

自己嫌悪の消息

全てはあなたの瞳の中よ、怪盗さん

No.113 坂本

ペテン師なんて、ただの寂しがり
ルールだからと言い訳並べて
外面だけはいいんだもの
涙だけが神域

No.114 野宮

スクリーンの向こう側
透ける子
だあれもいない

No.115 野宮

メランコリックホリデイナイト
神様と背中合わせ
灰に混ぜた青
息するように、拍動とともに、するりと嘘を
並んで揃えてあなたのための
琥珀で満たして
いつかなんて望まないから今すぐ
雨の夜に月が見える窓際で
ばけものでもよければ
透明なゆめを
朝が来るまでにお別れしましょう

No.116 

持てぬ色で彩る

No.117 クレア

いとおしむみたいに剥がして

No.118 クレア

妖艶な仮面の裏側
涙色の龍星群
それはかつて私の愛した人

No.119 坂本

あなたのような壊れた真似をさせて

No.120 

幻日にとける

No.121 

花も嵐もきみも臍もシャンデリアもぜんぶぐちぐちに

No.122 ざらめ

あらすじに傷
子猫が灰と化すまで

No.125 ざらめ

きみ専用を奪い取るのさ

No.126 水氷

わたしとぼくのマーブル模様

No.127 

あなたの名前以外なんでも知ってる

No.128 香雲

すがおの下に、かめん

No.129 せつや

それぞれの天国の中
あなたはあなたの好きな地獄で

No.130 蜷川

朝を呼ぶ呪い
おとがめは夜のうちに

No.131 塔子

白日の下、すれ違い

No.132 詠美

まばたきの信号で言って

No.133 マオ

白濁したことばにくちづけを

No.134 

ドルシネアの告白

No.135 塔子

きれいになるまで待っててよ!

No.136 せつや

しっくりきても別人だし

No.137 望月色

あの人じゃないからいい

No.138 

温度のあるつくりもの

No.139 水氷

真朱の頬は隠せない
スカーレットがつま先でころがる
烏羽色は夢をみせるか
レッドシグナルに気づいて
苺みたいよお嬢さん
ドーンピンクの朝焼けで終幕

No.140 香雲

かつてぼくらは薔薇だった

No.141 ざらめ

夢には現れてくれない

No.142 水氷

うそつきの指輪(リング)
うそつきの化粧(メイク)
うそつきの衣装(ドレス)
しんじつの身体(すがお)

No.143 せつや

絢爛たる陥穽

No.144 浅宮/瑠藤

あけすけでも仮面

No.145 水氷

あけてしまってはいけないもの

No.146 

囁く愛は仮面に隠れて
今宵心はここにいらない
本当の貌は誰も知らない

No.147 津谷

まことの嘘いつわりの真実
知る者は云わず踊り続ける
さみしさを紛らわせる虚飾
軈て果敢なき夜のさざめき
宴は誰そ彼われをな問ひそ

No.148 栗城

夜が明けて無茶振り
さっさと寝たからか
武装髭もはえないし
即席ならいくらでも
んんんんしりません

No.149 望月色

弱ったときは現れません
死んだふり事件
騙されたと思って
魔法、使えたのにね
やっぱりって言うな

No.150 望月色

見ず知らずのまま再会を待って

No.151 望月色

みんなの彼女だったけど
泣くほど嫌でもないんでしょ
悲劇も君だと笑ってしまう
ふんわりとした印象
可愛い、かわいい、かわいい
相応しいって妄想
構いすぎて嫌われる
のっぺらぼう落書き寸前
ベッドイン、アウト、スリーアウト
付き合ってません
どの口で言う?
返答に困る
いやって言えない
言葉は眠りについてから
うとうと、それが最後

No.152 望月色

嘘がつけない舌

No.153 望月色

恥ずかしいから剥がないで

No.154 望月色

足元に落ちている

No.155 望月色

夢で目が覚める

No.156 望月色

泣き顔の仮面なんてない

No.157 望月色

ピアノに触れるまでは

No.158 望月色

愛という鎖で繋がれた
私のお人形

まだ、一人になるには重すぎる

No.159 坂本

いつまでも転ばずに踊れたら
夢のまんなかにあなたと二人

No.160 蜷川

葡萄酒を零した貴婦人
透明なグラスに赤い涙
嘘を照らしたシャンデリア
可愛い女の子には狩りをさせよ
いつまで経っても追われない

No.161 潮

貴公子はわらわない

No.162 伊織

うそごと愛してくれるなら
3つ重ねた
きれいなままでいて、なんて
クリアにはほど遠い

No.163 

道化師は夢をみる

No.164 伊織

貴方の事、本当は知っていたの
だって彼女、何時も独りよがりで
見えない硝子のハートは
ミエルモノよりミエナイモノ
どちらかと云えば、深い傷は右側
いつだってそうよ
時代の流れが早いだけ

No.165 坂本

道化師に情けなんて必要無いのよ

知っているでしょう?

あの娘を救えるのは私達じゃないわ

No.166 坂本

涙の宝石
シルクの頬
林檎の唇
海に漂う瞳
神に愛でされた髪

嗚呼、貴女は此処に堕とされるべきではなかった

No.167 坂本

ふくらみの裏の鐘

No.168 蜷川

マドンナのヒールに隠された謎

No.169 伊織

流砂の縁でワルツを

No.170 塔子

ヨアケ・イン・ザ・ミラー

No.171 

ゆるやかに堕落
いつしか愛を孕むまで
肺腑を衝く声
「呼び名などいらぬ」
傾ぐ心、覆う仮面
真夜中の崇拝

No.172 R

もうこの身体もって歩きたくないわ
おんなのこは傷つくものです
さあ、一歩をほほえんで
いつもあなたに遅刻する
こんどこそ、おしまい

No.173 月白

ゴディヴァをみたゴースト

No.174 月白

ただ1つの真実をあげよう
唇の残し香
聞き上手の交わし上手
Believe your EYE.

No.175 

紳士の瞳に宿るねつ

No.176 伊織

あなたは私で可哀想

No.177 蜷川

泣かないで、プリマドンナ
舞台の上では偽りの私
今宵もうつくしくなきましょう

No.178 伊織

開幕告げるグラスキス

No.179 せつや

わが臈たき手の純真
真珠の出来た裏側
(わからうたきてのしゅんしんしんしゅのてきたうらかわ)

No.180 栗城

三日月の光を模したの

No.181 水氷

今宵も悲劇の花開く
一夜限りのヒロイン
グローブ越しの不埒な口吻

No.182 A

醜い素顔も愛してくれる?

No.183 A

シェイクスピア的恋愛劇
悲劇になりえなかったもの
「あなたの罪を私にください」
罪を移す唇
舞踏会の終わりは悲劇の始まり

No.184 伊織

喜劇と悲劇は紙一重

No.185 A

あなたの涙は星屑の様だね
チャップリンの冷笑
何重にも重ねたあなたと言う貌

No.186 朽伏

赤の四重奏
あの子に見えれば良いのですが
神の宿らぬ瞳には
昨日の夜明けをあなたと見たい

No.187 紗帆

つま先が踊るステップ
ワルツは笑わない
シンデレラだってかぶっていたじゃない

No.188 

いつか私を暴きにおいで

No.189 悧子

ヒーローの仮面を被った悪役
悪役の仮面を被ったヒーロー
どっちが正しいかなんて、お姫様が決めればいいじゃない

No.190 伊織

素肌にうぬぼれの絹

No.191 

鋭利な鈍器

No.192 望月色

若く従順な過去

No.193 望月色

心ここにあるはず

No.194 望月色

月が私を分からぬように

No.195 望月色

黒を夜から取り戻せ
嘲笑も蜜の馨りで
もはや血の色も赤
時をごまかす呪文

No.196 NORZ

見たくなったら言って
疑念に堪える横顔
皮肉にもひたむきな横顔
誰ひとり逃れられない
利口な子なら寝たふりをする

No.197 NORZ

ボクの死因を葬って

No.198 朽伏

鮮血に彩られたワルツ

No.199 朽伏

未確認実体体験

No.200 水氷

踊らざるとも撃たれよう

No.201 水氷

ある呪文で簡単に擬態できる人がいる

No.202 望月色

はじめまして麗しい人
意味を成さない偽り
その見せかけの嘘
あどけない嘘
ささやかな抗い
それは偽りではなく
子供騙しのお約束
ペテン師の習わし

No.203 428

目指すものが違っただけ
ほんとは全部全部、同じなのよ

No.204 坂本

仮初めの芝居で拵えた純情
面差しの先は403Forbidden(触るる事勿れ)
舞い散るひとひらに捧げよ
踏青の頃にお逢ひしませう
会に合はぬ花も亦うつくし

No.206 栗城

青巻紙、青巻紙、青巻紙

No.207 望月色

壁の花、床の草

No.208 望月色

似たり妬いたり隣にいたり

No.209 望月色

目印はあるはず
鼻の曲がり角
そっと塞いだ入口出口
遠くて近い耳を掠める
あたたかければどこでも
紛れもなくときめき

No.210 望月色

非協力的名探偵

No.211 望月色

中の人によろしく

No.212 望月色

神様だけにあげる

No.213 伊織

あなたにだけわかる
表情が読み取れない

No.214 動

直前まで犬だった

No.215 望月色

舞踏会への道標

No.216 

ファントムの嘯く唇

No.217 伊織

魔よけも効かないのね
好きと嫌いも無いから
囁きを殺して教えて
辛いのはなぜなのか、教えてほしいのは僕の方なのに

No.218 

早いか遅いか、それだけの問題
爪先で踊る
許された身体
神様の言うとおり

No.219 伊織

見える傷より、見えない傷の方が痛いのよ
貴方知ってるでしょう?

No.220 坂本

いとも簡単に溶けてゆくあなたの魔法
色付けた偽り
心の傷を覆い隠す
シンデレラの溺死
絶対的不可侵領域

No.221 朽伏

夜遊びシンデレラ

No.222 伊織

あなたが好きなわたしになりたい
あなたを好きなわたしはいらない

No.223 野宮

楽園に非ず

No.224 水氷

あなたに恋するつもりで僕は
オレは君を誘惑するつもりで

No.225 野宮

魔術を装う者

No.226 月白

恋と呼べるほど、綺麗なものではありませぬ

No.227 伊織

感情のとばり

No.228 せつや

お日様が嫌うから仕方がない
愛おしさに住むあなた
この世の常を恨む気があるのなら、おいで

No.229 

人工の呼吸

No.230 水氷

君の饒舌はたったひとつの言葉から逃げられない

No.231 悧子

ばかめん

No.232 望月色

いつもの私はいい子にしててね

No.233 詠美

秘め事、真似事、おままごと

No.234 

能面少女は笑えない
「笑顔って最高よね!」
口角は出張中
「表情筋が発達してる奴は滅べば良い」
結局あの人も笑顔が可愛いあのこが好きなのよ
「君は可愛いよ」
よくもぬけぬけと!
「君の笑顔は反則です」
能面少女は筋肉痛

No.235 伊織

本質をあまねく掬うもの
偽巧なんて言わないで
ハートまるごと優しくしてね

No.236 せつや

満を持して下手くそなワルツを糾弾してあげるよ

No.237 夜目

はずすときには用心なさって

No.238 香雲

執事たちの暗黙
胸が苦しくなったのならば火を放て
それは屠肉のキャロル
指先に極彩色を落とし込む拷問
靴底のみぞ知る地獄

No.239 ざらめ

柔肌をやわらかくして

No.240 蜷川

夢うつつのあなた
どこまでもゆうれいのきみ
月明かりのぼくの正体は秘密にしてね
あばら屋の存在証明

No.241 岡野

なんでわかるの

No.242 望月色

君の分もあるよ

No.243 望月色

ほんとうはもう人間をやめたい

No.244 ざらめ

くちづけに必要な燐寸一本、火事の元

No.245 ざらめ

ヴィランの寝顔

No.246 ざらめ

優しいだけじゃ物足りない

No.247 伊織

付けたところでバレバレ
笑顔振りまくあなた

No.248 ちゃこぺん

隠せるものなんてないのに

No.249 

私をいちばんにはしてくれないくせに

No.250 伊織

彩蝕のまなざし

No.251 蜷川

桜吹雪に隠れてしまう

No.252 みさか

夜も朝も同じこと

No.253 月白

エデンの腕(かいな)

No.254 朽伏

仮面は割れず、最終章

No.255 joker

前夜、永遠に外せない笑みを浮かべて

一夜、悲しんだふりの王子様

二夜、その冷たい瞳と引き換えに

三夜、あなたの素顔を知らないまま生きてゆく

後夜、夢から醒めた弱虫

No.256 朱架

本当に、本当はあいしてほしかった

No.257 伊織

レールをなぞるシリアルキラー

No.258 岡野

挨拶代わりの笑顔
見えずともルージュの伝言
ライトキス代行屋
やがてその手に抱かれよう

No.259 水氷

月の残滓で織り上げた

No.260 せつや

さよならつま先のステップ

No.261 

かなしいだけのパレード

No.262 伊織

風か君か
噂の煙幕
嘘つきの針
だんまりプール
衝撃的に忘れる
ふらふら無意識
記憶にも興味も
れいなら見えないはず
ふるふる意識
やだやだ
架空の動物の背
覚えていたい、あまさず
死角から愛される
純度の低い純情
騙されないよ
ダブルミーニングの片方を逃す
感情は幻ではない
耳を澄ますより
のみこんだふり
ひどく目にしみる
千の仮面の塚の上

No.263 望月色

冬の隣の寂しい方
真夏の証明
見つからないまま終わる
雪景色を纏い

No.264 望月色

音痴設定の所為でキャラソンが出せない
音痴なのでキャラソンが出せない
密室シンガー、絶対音痴
鼻歌美人んふふふ
いい声なのに
ラリルレレ
歌うぞ
あ、

No.265 望月色

are you the archetype?

No.266 せつや

隠してもなくなりはしない
偽っている事を忘れなさい
人の為であること
間抜けを演じるのに仮面はいらない
誰でもヒーローになれたあの頃
嘘でもいいと言った嘘
上手く騙してくれないか
あなたの手でわたしの目を覆って

No.267 428

裏切るときに投げ捨てる
起承転々転々転々目が点
毛皮のおかげで温かい頭
あなただってわかってた
つけまカラコン仮面オン
ただしくたのしく美しく
かんちがい恥かしい帰る
仮がなかなか外れない題
面食いなら興味を持って

No.268 望月色

コラージュの決壊

No.269 望月色

魔法は解けても一人きり

No.270 蜷川

あと3日のうちに

No.271 望月色

そんな妖精みたいな思考回路は持っていません

No.272 望月色

ひげめがねしかない

No.273 望月色

君のすきなあの子を真似て

No.274 みさか

そこにあるものに抗えない運命(さだめ)

No.275 詠美

シャルウィー・マスク
瞼を覆う冷えた指先
まろい曲線美
幻滅しちゃ厭よ
装飾に目を奪われて
いちどつけたらはずせません
取扱いにはご注意を

No.276 武藤

わたし主演オペラ
色水を飲んで染め上げた

No.277 si

ディセンバー伯爵のありえない証言
ジャニュアリー嬢と秘密の恋人
フェブラリー夫人と二人分の食事
マーチ少年と枯れない花の真実
エイプリル女史と終わらないチェス
メイ先生のおいしいレシピ
ジューン弁護士とさみしい絵画
ジュライ教授の帰還と新しい謎
オーガスト侯爵の不可思議な不在証明
セプテンバー牧師と毎週金曜日の子羊
オクトーバー博士のすてきな幾何学
ノーベンバー刑事の完璧な推理

No.278 川の

瞬く間の幕間
白薔薇に嫌われる人

No.279 塔子

羊頭とお思いでしょう

No.280 塔子

劇薬級の良薬を
何匹目かのぼくらだね
顔にメモっとけ
水彩マーカー

No.281 si

アナタもワタシも、誰も知らないままでいい
トキメキかくしにうってつけのMAHOU
一世一代の大芝居
めがわらってないんだよ、きみ
エブリデイ・アクター
とぼけたフリしてよろしくどうぞ
お前の素顔なぞとうに知っている
まぶしいふたつのまなざしだけはほんもの

No.282 武藤

ねぼすけさんの必需品
追い回されたり浮いてたり
キス待ちがとくい
がらんどう気取り
おのぼりさんの一級品

No.283 水氷

今、迷宮のどのへんですか
角の向こうに君らしき影
姿が見えない森の中
笑っているけど泣いている
鼓膜に潜む夢の痕

No.284 みさか

戯言に睦言 継いでワルツ
私の顔は剥がすまい
1つ2つ 3つ目の真実

No.285 夜目

あざやかに夢の外
正解はありませんでした
偽るだけに生きた恋です

No.286 香雲

こんなにも朝嵐ふく夢の漣
檸檬のような匂いを抱いた
似通っているね、愛しいね
天国を纏ったきみが微笑む
末までほどけぬ火でいよう

No.287 栗城

かがみよかがみ、いちばんうつくしい仮面はだあれ
ひみつよひみつ、素顔のこどもたちはここへ
なまえもしらない恋人さん
この夜だけ愛してほしい

No.288 シンバル

うつろを抜けて手をとって

No.289 塔子

ソルベ・ド・ラルム
煉獄の担い手たち
とがる爪先鼻の先
喪服なんて持ってないわ
スパイスがわりのスパンコール
別離しか見えない
テノール、無気音、母音
滑らかな歯
冷たいのはきらい
鏡のない部屋
林檎だらけの夜
トルソーよりはまだ、

No.290 NORZ

あなたは何を暴きたい?

No.291 NORZ

鮮烈の夜

No.292 塔子

狭まる視界にあなただけ

No.293 ちゃこぺん

三つ数えてまばたきを
美も悪もすべて許すよ
夜更けを越えても解けない魔法
ウィークエンド・オーロラナイト
知りたい、知りたくない、知られたくない
我思う、ゆえに仮面在り
流転しているのはきみか、ぼくか、それとも、
次の夜もお逢いできますよう。

No.294 一星

だがしかし笑顔
成功者は言ってたよと
黄色い声に耳塞げず
色々とご苦労さまですと作り物

No.295 ちゃこぺん

黎明を剥がす
今だけifをえらべるなら

No.296 

サクラソウ揺れています

No.297 望月色

仮死の名は光と云う
夜一面の野ばらども
舞い焼べる
ぼくを踏み潰す透明な火
ワルツのすき間で会いましょう

天使の輪っかを散りばめる

No.298 マオ

心臓は右
うそしかないならそれでもいいよ
月が泣いた夜は
演じるばかりの僕をどうか可愛がって
それ、ドッペルゲンガーじゃない?

No.299 

さよならミルクデイ

No.300 

熟しかけた秘密を食む
こころにくだもの

No.301 R

ミリ単位で埋まる孤独

No.302 望月色

美しい薔薇にはひげがあり

No.303 望月色

ノンアルコール・レイディ

No.304 水氷

0:30眠りの列車
5:00着なのでしょうか果たして
仮面の涎拭いて下さってありがとう

No.305 望月色

月齢14.8の瞳
ほんとうは誰よりけだもののエナメル
いま色彩でさえも牙を持つ
蜷の腸のか黒き髪に花束の坩堝ぞ

ささくれもめかし込むフライデーナイト

No.306 ざらめ

理性の仮面はしまっておいて

No.307 香雲

なんだか世界が善く見える気がする

No.308 せつや

内側ばっかり きらきらしてても仕方ない
そんなことない 瞳がひかる

No.309 川の

毎日ばらを届けるよ

No.310 

うす灼けた内臓をかわりに見せろよ

No.311 

花を騙る亡霊

No.312 塔子

仮面の葬儀屋
水にとけるから
さよならだけの扉
まっすぐゆっくり手を伸ばして
ニースの海辺で目を閉じる
君が為の音に嘘は
すみれに粉砂糖

No.313 

紺夜一扉
藍戀輪舞
彗眼滴留
縹絨更戯
白孵勿想

No.314 香雲

普遍的な硝子の仮面

No.315 せつや

偽りすらも愛して

No.317 岡野

閃光するクドリャフカ・フロップニク

No.318 岡野

ブルーグレーの欺瞞に染まった骨がわたしを貫く
フラミンゴ かくれんぼ 空を見て
スレートグリーン・ララバイゲーム

No.319 

こころきりきざむきりきざむことば

No.320 

せめて手を繋いで

No.321 

端末はヴァーチャルなペルソナ

No.322 せつや

素顔出したら幻滅対象
いいこと思いついたと多分笑顔
声音で想像してみても
結局見たいものでして

No.323 ちゃこぺん

本日限りはおふとん休暇

No.325 水氷

プリズム・シャンデリア
泥水でダイヤモンドは溺れない
アウロラ/水晶/飾り羽

No.326 マオ

無い物ねだりをしたのです

No.327 ちゃこぺん

噛みちぎっても今夜はばれない

No.328 香雲

彼の夜になりたい
きみに短針をたくそう
女のさみしさをここで説いて
嘘つきの純真はくすまない

No.329 香雲

慈しみに罪を与えたかった
愛しみに罰を望んだように

No.330 

お前に名づけられた舞踏会

No.331 水氷

馴染みますように

No.332 si

ごめんね素直に死ねなくて
夢の中なら言える殺してよ
思考回路は水と油の寸前で
いますぐ会って極光の彼方
泣いたら負けよ宝石と王子
手紙も書けないゾンビたち
だって純情、肌膚さえ弱い
心の臓の彩度は夢より低め
光と月の満ち欠け狼だらけ
なんどでも同じ悲劇の騎士
星座の嫉妬と占う恋の行方
違う国にうまれたから死ぬ

ふたりのためのニュームーンだった

No.333 ざらめ

空色模様の保護色
少女よ君は天使だ
色目使って踏め顔
そういやキリンになった
色を似せたところでパチモン

No.334 ちゃこぺん

キラっと君は光る
あんた贄なんだよ
今によった兄弟と
金色の雨季には恋
ずっとサビてる僕
幾許にも君がいる
何度も最低なきみ
最高に君は生きた

結局仮面をつけて死んだんです
斜に構えたせいでしょうなんて

No.335 ちゃこぺん

浜辺は風がつよいから
塵あくた、あんた、はたまた
やぶけた心・ひふみよいつむ
さあて何のことやら
無様を許せよ
論より月夜
うろおぼえの仏さん
(私を産み落とした母の顔ならはっきりと覚えている)

No.336 si

エイリアンは泣き虫
曲がりなりにも魔王
何をおもったか私は
何度もふうせん浮く
最後はせりのように
それは駄目ままがね
きっと今日は意外性
先週の僕じつはたこ
えがおふりまいたの

ずっと斜めに居るの

No.337 ちゃこぺん

いま君に遺書を押し付けよう
とんでもないくらい君が好きで
しんでも君に寄り添う覚悟はある
きりんみたいに首を長くして
もう一度君に会える日をまった
なん年待とうが来ないだろうが
こんなのを書いたところで意味はないけど
へんじがあればきっと君にまた恋する

No.338 ちゃこぺん

ぼんぼんのクソガキ
くるしいとは言えない
のんびりしていいんだよ
地におちても僕が拾うから
球みたいに転がった君の前世
おかしいかなと問いかけはした
守らなくても大丈夫だろうかと君
つちのようにぼろぼろ崩れる仮面だ
てんはきっと僕を嫌っているのだろう

No.339 ちゃこぺん

隙を見せないおやすみ

No.340 水氷

虚飾症のはねかざり

No.341 望月色

怪人二十面相の素顔
悪者だと思い込んでいたかった
井の中の蛙、世間知らず小娘
粗悪品を返品したいのですが
上手く私を飼い殺してね
な来そ、なせそ、な泣きそ
忘れてください、お幸せに
ただ、愛していたかっただけ
死ぬことなど、ちっとも怖くはないのです

No.342 伊織

怪人に愛されるための対価
免罪符の先に陽射しの断面
舞台裏で待ち続ける翠の粒
桃源郷へ連れ去る私の怪盗
懐中時計が導く仮面舞踏会

No.343 みさか

きみにだけ 伝わる言葉があったらいいのに
難問を解く ヒントみたいに

ぼくたちは 地球という名の列車に乗って
月を迎えに 夜へ行くのだ

大人より 上手に踊るし 話すけど
あなたはお酒で わたしはオレンジ

No.344 川の

見せてはくれないそれが欲しい
何になれなくったっていいの
はやく朝がくればいいのに
狡いなんて言わないから
嘘しか吐けない正直者
纏うだけとか虚しい
どうかこのままで
安直な目眩まし
無防備な夢枕

君だけがいいなんて、それで口説いてるつもり?
あなたってば、どれが私か判ってないでしょう。

No.345 ゐせ

抱き締める腕が偽物だったとして
劣化した恋心の味
硝子の靴のサイズも合わない
駒鳥のお葬式、殺人犯はだあれ?
浪漫チックね、殺してあげる
辛辣な舌で爆ぜる
たとえ君が誰かに殺されたとして

No.346 伊織

見えなくて
それがどうした
なんどでも
君を見つけて
踊ってるでしょ

それはそれ
これはこれでね
君としか
踊ってないよ
舞踏会でね

いいでしょう
君に変なの
つかなくて
褒めてくれても
いいんですけど

No.347 ちゃこぺん

体はなかなか侮れない
おしなべて皆紳士淑女
ニトログリセリン不要
なりたいものに慣れる
間違っているかのよう
会釈のしかたひとつで
似てますねを飲み込む

No.348 NORZ

「触れたら消えるよ」
罪のない宝石
知っていたさ
ただ持っていたのが貴方だったと言う話

No.349 坂本

泣くなよ泣くな
泣けば私がかなしく成る

君は何処か悲しそうだ
愛しいよ、いとしいよ、哀しいよ

嗚呼、これからはずっと一緒だ

No.350 坂本

幸せの定義
心の浮遊感
一時の感情

くだらない事
一粒、また、一粒

かわいそうなひと
私には貴女は愛せない

No.351 坂本

盆の夜に狐とダンスをする方法

No.352 せつや

化かしあい、騙しあい、愛しあい

No.353 伊織

見習い技師の目の付け所
日付をまたがる魔法使い
最古の季節が今日のこと
百面相案企画提出原作者

十日で解く千の仮面

No.354 水氷

僕らはちくちく
この実に月明かりを抱えて
古きよきあの子のかげり
ご機嫌麗しゅう落ち葉の絨毯
ドレスコードはMAROON

No.355 いちか

変奏する暗夜
げに一刻もけうらなるきみを何にたとふべき
ノスタルジアのばけもの
離散するわたし素因子
論証してくれよきみの濫觴

変化の理論

No.356 朝宮/瑠藤

めかしこんで魔女の庭へ
かぼちゃ色の娘さんいらっしゃい
きんぴかワルツ
よりどりみどりのお手を拝借
あのこ、そのこ、このこ、どのこ?

No.357 いちか

あさましい指の檻
誰もが皆与えられる
同じお皿の上で見定めて
あのひとのお口は甘美でしょう
食べられるための忠誠心

No.358 いちか

ねちゃねちゃしたまぼろし
金貨10枚から賭けてね
あのこよりそのこよりこのこより?
嘘でもいいから向いて剥いて
おやすみ裁判

No.359 いちか

まだもうすこし貴方の嘘に縋っていたい
苦しめと言うのなら愛してあげますけど
独りで立つことだけを知っていたかった
嫌いだと言いながら傷ついてみたりして
剥がれかけた仮面がわらっているうちに
はやく貴方を失ってしまいたかったから
繰り返されるさよならの夢にまたひとり
自分の嘘に殺されるつもりはありますか
罪でも罰でもなくただ消せない傷として
呪われた真実に愛されて生きてきました
もしも僕を許すなら貴方のことも許して
届かなかった手に別の誰かを抱くことを
憎らしい貴方を憎んでいられた最後の夜

No.360 悧子

おやすみ判決
あとは天の秤にかけるだけ
流刑地はママのキッチン
------
32度のおめかし
ふれてくれたからあまい
そして僕は艶めきを手に入れる

No.361 いちか

月色のお皿を誂えてね
かしこまったレースペーパー
丁寧なクリームの上でさようなら
はじまりは真鍮のフォークより
いつか夜な夜な巡り会うまで

No.362 いちか

実を結ぶのはなんでか一部らしい
とはいえ貴方はいつも笑顔ですよ
宣誓貴様をいつか泣いて殺します
三人の方が集まったので知恵開く
親気取りの先生は悪いことしてた
参観日には想い人現れて発言なし
なんでもこういやいいと思う君が
経験者は語る。人は大抵信じるな
オウムは繰り返しじぶんを待った
サンドイッチにはしゃけが鉄板だ
何であろうが君は永遠あしたに死
笑顔で過した私は今日強りですよ
貴方自殺で私は仮面つけひまな人
いつもアイ色に生き澄んだしせん
聞こえてきたキツネの鳴き声コン

結局右下下がりに生きてるんです

No.364 ちゃこぺん

そうしてふたりは永遠を去りました

No.365 二水

おいしく食すテーブルマナー教本

No.366 紗帆

「知らないわ」なんて、言わせないでよ

No.367 坂本

どうして愛してあげなかったの

No.368 伊織

立ち直ってよ、今

No.369 望月色

わたしがあなたにあげた色
見間違うなら夜明けの太陽

No.370 紗帆

手を伸ばしたら、届くような距離にいて

No.371 坂本

私も、そこで待ってる

No.372 坂本

待っていなくてもいいよ、だって君は僕のものだ

No.373 伊織

グリーンの涙に
救えたこともあったけど
あなたの瞳に
引き寄せられたことはなかったね、なんて

嘘よ、ほんとは全部好き

No.374 坂本

だってそうやって攫ってほしかったから

No.375 紗帆

今宵、あなたの影を踏みに参ります

No.376 詠美

こころまでとらえないで
ガラスのポルカ
歌劇の中では現が幻
わたしが羨んだジルコニア

No.377 紗帆

これがないとなにもできない
みぎとひだりでおぎないあう
てばなすのなら、わりすてて

No.378 せつや

身代わりぺっしゃんこ
月の欠落
傾倒した道標
市外局番から回して
ダミー・フルムーン
1億円おばけ
ご厚意は不幸みたいに甘い
息を吐いたら消えるイメージ
尾けられた流れ星
ポルターガイストと和解
嘘はないと思う
空港には寄らない
ダミー・ニュームーン
触らないでください
嫌ですよ、あなたなんて

No.379 望月色

お背中についてますよ、仮面

No.380 

ひとりで迎える午前12:00

No.381 

仮宿のうちに奪って
面食い動物にうってつけ
舞弄ばかりは隠せない
踏月ワルツ第三楽章
会得したなら役目は終わりだ

No.382 水氷

或る夜の擬獣化
うつくしいものにも血が通っているのですね

No.383 文

永遠殺人犯とプリズム
エッジで魔法に傷跡つけては

No.384 

涙で貯めた、私の存在価値

No.385 坂本

殺したのは私だったはずなのに

No.386 

一夜千年
逆上がり
在り処明かさん
念ぜよ問ひ

No.387 栗城

みんなが羨むこの羽根だって
足枷が付いてちゃ意味がないのよ

No.388 坂本

色づけて染めて撃ち抜いて

No.389 蜷川

知らぬ間に詐欺take
こんなものよ、アンタの見てる世界って

No.390 坂本

星の恋人たち
よごれた酸素
祈りの三角形
痕かたもなく
あやふや幽霊
乱痴気新時代

No.391 岡野

明日の花言葉

No.392 みさか

ミスリードで連れ回す

No.393 望月色

目隠しした手が震えてた
外してしまえば戻れるとでも
顔はどうしてなくならないの

No.394 二水

赤舌にナイフ
白耳にフォーク
宝目にスプーン

ほら、もう仮面なら外しても構わないよ

No.395 坂本

タラップ踏んで連れ出して
この先の運命は我が手とあなたに

No.396 一星

月曜日が迫る
二刊販売中止
恋に盲目人間
を緊急発生に
知り合い売女
足し算さい中

No.397 ちゃこぺん

「わからない」だけで、こんなにも赤く染まるものなの

No.398 坂本

涙色でルンタッタ
簡単に人の仮面を剥ぎ取ってしまう
あなたが好きで嫌い

No.399 坂本

さざなみに嘘をついた日
夜遊びもアタシがいれば最高でしょう?
麗らかなんて程遠い
ララバイ、ララバイ、目を瞑って

No.400 

にせものになりたかった
なにものにもなれなかった
お戯れ

No.401 望月色

めでたしめでたし、後は知らない

No.402 紗帆

目を閉じて恒星の数だけくちづけて
一億光年の水際
北極星におかえり

たとい偽りでも祈る心に羽根はある

No.403 

煮詰めきった私怨のいろ
どの人もかの人も目で嗤う
とらわれていますじんせいに
白鳥にも灰色の世界があるのだ
生傷はかわききるまでが永いのね
一等星のしたからはぐれたたましい

No.404 香雲

夜の行進曲

No.405 朽伏

私の目の前で消え去って
二回目の会合
着飾って食した言の葉は
ズルズルと胃の中でフォークダンス
いい加減な言葉で傷ついた
手前、相手には届きすらしてない

No.406 坂本

一等の輝きを得られたらな優しくなれるだろう
終焉の果てはないままで
得難い一夜を堪能
枯れ果てた泉も息を吹き返すだろう
あなたは泣きながら笑う
上手な感情の隠し方
双子は緩やかに人格共有

No.407 朽伏

化けものでも心はあるらしい
雨の日にゆめで逢いましょう
365本のばら
I loved rainyblue.

No.408 

逃亡してるけど犯人じゃない

No.409 望月色

ただ、ほんのすこしさみしいだけ

No.410 伊織

月が私に照らされて

No.411 望月色

性別不明の渋滞

No.412 望月色

色を変えても変身できない

No.413 望月色

むかしの事よ
ネックレスに惹かる夜
ニヒルを浮かべた女は語る
ささくれた心の隅の話
さがしてたのは恋情じゃなかった
ルビーのように燃えた愛を
ほかの者等どうとでもなればいいのだ
浮かれていただけ
世紀末にサヨナラを告げる
キミだけだよ、愛していたのは

No.414 坂本

ススメを装う
画廊を彷徨う足
おやすみ、愛し子
デートはお嫌いで?
凍えて泣いてまた明日
ローズが教えてくれたの
静寂に荒く吐いた息の根を
天に願うほど優しくなかった

No.415 

仮免許で乗りつける舞踏会
面梟と踊ろ
舞台で脱ぐ毎夜の靴下
踏破してきた演奏会
会費はこちらのシルクハットに

No.416 佐和子

それはぼくに外させて

No.417 

インスタント・ワード
お手軽なナイトメア
ニケに顔はないの
てのひら群像劇
いつかなんて来なかった

No.418 

真実は隠されるためにある

No.419 みさか

桜を食べた夜に
欺瞞を飲み込んだ朝に
静かさに埋もれた昼に

No.420 

この肉体で遊んでくれてかまわない

No.421 

エトワールの肉体

No.423 せつや

まなざしよりちかい消失点
どこにもいけない日曜日
わたしを信じてはならない
すきよすきとおるくらい

No.424 月白

わたくしの心臓ならばここに
どうぞ美味しく食べて愛して
貴方のそれが本当に仮面なら
愛して愛して愛してお願いよ
ねえわたくしの心臓はどこ?

No.425 伊織

かみさまのお使い
三日月の夜よ笑え
砂漠で舞えるかな
またそれも美しい

あかりを点けぬ私
いまは、彼の人の
しずかに愛を是非
手に入れて、企み
世迷言は、味三つ

No.427 坂本

セルフポートレイトショー
ある禁制の窓辺
硬度403の透明を躙って

No.428 蜷川

水溜まりにナイフ
何も起こりやしないさ
知っているだろう?
お前がしているのはそれと同じさ、殺人鬼

No.430 坂本

かみさまに成るための道具

No.431 せつや

きみはここにいないことにする

No.432 水氷

はみ出して長続きしない純情

No.433 望月色

白磁の肌に、クリーム色のファウンデーション
小麦の肌に、クリアな艶肌ファウンデーション

特別な朝に、デリシャスベリーのリップグロス

No.434 せつや

あの子だと思われるなんて!

No.435 望月色

きかいなからだ

No.436 望月色

きよらかな殺意
いちばん愛したのはあなただから
ドレスが枷なら引き裂いて
帳が落ちたらもう見えない

涙で滲んで食べられません

No.437 紗帆

悪い夢なら嘘と一緒に獏が食べるよ
よく動く口は塞いでしまおう
もよおした嫌悪ごっこ
ももいろのインプレッソ

幾夜も幾世も君に託したよ

No.438 

Sandy、あなたの体温は獣
Tom、いつまでも少女のように扱って
Edgar、嘘をつくたび煙草を吸う
Vincent、リボンはそこだけじゃないのよ
Ellis、やさしく病を呼ぶくちびる
Noah、ごめんなさい助手席には乗れない

Aからはじまる暗号

Solomon、わたしを悪魔にして
Timothy、世界でいちばんちいさな勇者
Allen、月が妬いちゃう
Roger、宝石じゃない宝石が欲しい
Percival、賢いふりはもうしなくてよいわ
Harry、魔法使いじゃない方の
Adam、りんごのジュースで乾杯しましょう
Sebastian、後始末を
Eric、その夜の名前を忘れない

No.439 ざらめ

けものを引き裂けばきみに会える

No.440 

笑わないで聞いてね
止めないで聞いてね
泣かないで聞いてね
諦めないで聞いてね
呆れないで聞いてね
嫌わないで聞いてね
恋しながら聞いてね
愛しながら聞いてね

わたし、貴方が居てとても幸せよ

No.441 坂本

流れ星にお願い
落ちる前のコンマ0.00秒

誰かと誰かが出会う
とある昼間のニュースに映るものは何?

何も出会えない、1人より独り
寂しいことなんてない

流れ星にお願い
願いが叶う前のコンマ0.00秒
私は世界に祈る

No.442 坂本

恋を纏わぬ愚かさがいい

No.443 蜷川

ラズベリーパイは青い鳥が運んだガーネットでできてるのよ

No.444 

雷鳴、閃光の瞳
瑠璃の嘴
不穏にひかるシャンパングラス
スワロフスキーを撫ぜる指
暴かれた生足
肌色を縫ってドレスコード
波間に揺蕩うないしょ話
呼吸に味がある
たどるための絲は朱
選ばれた純金
炎にくべて金剛石

No.445 シンバル

わるいこになれば愛してくれた?
例えばの話だけで生きていけるわ
しかたがないと大人は諦めるのね
バニラ・エッセンスでは甘過ぎる
かなしいわ、哀しいね、愛しいよ
理想的な人生を歩んできたはずで
すみません、ごめんなさい、すき
気を付けてね、騙すのは得意なの
でたらめ、出たら目、でたらだめ
祝えるはずだよ、君の幸せが一番
類義語と対義語であいをつむいで

No.446 伊織

水槽に浮かぶ月
穂波が揺れる金色の海
翠の色長髪の女性
衰弱するは、もう一度

No.447 坂本

キスはオーロラを食む遠さに似ている
粉々にしてくれるから好きだった
呼吸はシュガーコートの虚言
ぼくの雨は湖になれない
余命24時間の初恋
月の背にて待つ
灼き濡れる
透く罅

and zero

No.448 マオ

何もできないくらいがちょうどいい

No.449 坂本

わたしのこころに手形を押して

No.450 紗帆

夜に有る舞踏会
子供の立ち入り禁止
飲まれてしまうよ
無様に殺された偽者
討論の価値なしは裁判長
会場のざわめき、今宵は閉幕なり

No.451 坂本

雨にあなたの面影がある

No.452 蜷川

おとぎ話を書きかえてよ

No.453 紗帆

無様に踊れば笑ってくれる
遠いからだから会えないのだと言い聞かせた
嘘の招待と知ってて馬車を
仮初めでもこの顔が私
いいでしょう、貴方の素顔を剥いであげる

No.454 二水

まだ夜は長いよ、なんて
いつも私は貴方の一番になれないのね

No.455 坂本

僕は君の夜しか知らないからね

No.456 坂本

不幸自慢のまばたき
すぐに来るお別れの火
震える夜ももう来ない

No.457 蜷川

梟は王子に偽りを与えた
黒に誓えば白には戻れぬ
永劫という次元を外せる

No.458 せつや

ドーナッツ・ホールは嘘のお墓
レゾンデートルは毛糸玉のなか
みどりは傲慢たる嫉妬の支配下

譜面は・何を・知っていたか?

No.459 

まさかとは思いますけどそれで笑っているおつもりですか
すまない、これは涙じゃなくて宝石なんだ
勝手に私を名乗っておいてそれはないでしょ
劣化しても錆びてしまっても正真正銘ガラスの靴です
今欲しいのは貴方の顔で
どうせ、どのみち、どちらにしても

No.460 二水

いちばんは二番目にならない
ずるい子の階を印づける地図
水底の月は霊堂の底へ眠る神
三つ葉は足りないから大耳
つめたい日和には逢瀬を待つ
気づくとも凪がぬきみの光輝

七色の泉、結ぶ糸、紡ぐ音を

No.461 

生きてかえられたら約束して
幸福は永遠を一瞬に還す
丸いあな、ふたつ閉ざす牢獄
貝殻でしはらえる対価

No.462 せつや

駄目な人、だから好き
意地っ張りなのがお好み
水平線の向こう側なの
キスして 愛をもういっこ
出番を失くした恋人と
スパイが愛した絵画

No.463 ソワレ

無色透明のピラミッド
かくあるべきと光、58の仮面
情動、その重み
傷なき冷たさを内包している
 
傲然と4冠を戴くきみ

No.464 シンバル

祈るようにふれた
冷たいままでふれないで
光射す朝が憎いなんて
あついのは好きじゃない
人肌は嫌いじゃない
だから今宵も3つ目の名を呼んで

No.465 

うつしみにはほど遠く
底にだって花は咲くもの
四つの国のお伽噺
涙色の惑星で
蜘蛛の糸はぼくには見えない

No.466 

むこうへお行きよ
ここはもう、君のための楽園なんかじゃない

No.467 伊織

いつかこの場所を楽園と呼ぶときに

No.468 水氷

ザンギャク・サーカス・シリアル・ミックス

No.469 

朝と夜の腑分け

No.470 蜷川

どうかこの仮面こそを私なのだと思ってください

No.471 二水

遣る瀬無いぼくら寄り添う
音もなく来るうつろ・君だ
目が明いても見えぬものよ
がっかりさせたくないから
くるしみ須らく引き受けよ

No.472 浅宮/瑠藤

嘘の名乗りを見破ってください
嘘つきのままで愛してください
嘘だけで私をとかしてください

「ほんとうは仮面なんて被っていませんでした」

No.473 二水

表情のかわりに白檀をしたたらせて

No.474 せつや

くらくら降る、目がくらむ

No.475 蜷川

ひねもす語るだけの言葉は無いので嘘を重ねていくのです
主役:私、脇役:私、演出:私
とどのつまり君に見られたくないの

No.476 金魚葬

君が願えばこの真実は仮面になれる

No.477 マオ

あのひとはきっというわ
いつか心だって騙される
うつくしい人間などいない
絵本のなかで生きてるようだ
おなじ世界線には立っていない

大丈夫、それでもわたし愛しているわ

No.478 香雲

この境界はわたしをひとにする

No.479 せつや

空っぽに闇は含まれない
ラジオから月が聞こえる

きょうは深海、あすは衛星

No.480 蜷川

神様の泣けない世界

暴かれたくない瞳の縁

No.481 ソワレ

眠くないふりの時間

No.482 望月色

蹴飛ばしてくれば

No.483 望月色

太陽の回診

No.484 望月色

君の心臓はあおい

No.485 伊織

出る杭も泣きたい

No.486 水氷

愛してるごと持ってって

No.487 マオ

中傷・悪口・悪意・残酷、しかし一致かつ和合

No.488 水氷

変えたのは誰
面倒なロマンに
不格好なヒールも
当然マドンナの秘密
会合は待っておこうか
はじめての長編を、ほら
おかしな話だと思える様な
分からないなんて、言わない
らくがきも、君が愛しただけで
なくならない真昼の月、ずっと夜
いつまでも終わらぬロマンでいて!

No.489 坂本

あなたの夜しか知らないわ
無理矢理な午前5:00
濾過した私はドロドロだったのに

届かないないなんて知ってる
おいしくいただけるのも言えば最後
ルビーのような燃える愛が欲しかっただけ

No.490 坂本

クリスマスに泥棒
「がんばれ」なんて小さな移民人
ゆるされた恋人
羽化した一粒の感情
まだあの子が忘れられないのはなぜ

No.491 坂本

許しがたいほど凡庸で非凡
うまく手綱を離させる非計画的犯行
リズムよりリビドーがままならない
On Your Ice
ありえないを3回唱える
今からお前だけへの呪いをかける
ステージは整った

No.492 一星

見えない面をつけるのは大変だっただろう
さようなら、あなた
今から参ります、君よ
星が降る夜に、またこのよで

No.493 

うつ伏せた太陽
飼い慣らした感傷
いつかまた有る晴天
軽快なリズムで殺した
しかばねに祈ることなの
ん、もう帰らぬ神無月の死

No.494 坂本

Sally、彼女の嘘よりわたしの嘘を大事にして
Tiffany、こぼした青を拾えば
Emma、あまやかな栗毛に火をくべる
Violetta、レースとリボンといたいけな肌膚と
Elisabeth、冠を被ってから来て
Natalie、あのひとの愛も死もわたしのもの

「Allan、きみが僕をそう呼ぶときがいちばんこわい」

Sophie、ぜんまい仕掛けの焔と純情
Tabatha、選ばれた魔法
Aileen、“あの女性”と呼ばなくちゃいけない
Rebecca、どこで壊れたのかわからなくなる前に
Penelope、テディベアのはらわた
Hermione、和毛の生した辞書を抱えて
Alice、時間に厳しいキャンディたち
Sarah、霧が紡ぐオペラ座
Eve、ママを焼くための赤い靴ならここにある

No.495 ざらめ

震える崇拝器官
水舟の繭
痛点は咲きかけの蕾と同じ
「侮蔑と宝石の見分け方を教えて」
色覚にはサテンリボンの枷
低空を潜る鮫
春を癈いてゆく
隠り夜の永い呼吸ら
名前が呪いになれること
ghost eclipse
均された胸にガラスビーズを縫い留めて
濁りのなかにもポラリスの慈悲
式日に銀の痣
手のひらはこの世でいちばんうつくしい牢

わたしには痛みも呼吸も星に見える。踏み潰しては粉々にして

No.496 靴底仮面

愛と優しさを見間違わぬことね

No.497 水氷

無償の愛は優しさですか?

No.498 伊織

瞳シネマ

No.499 望月色

愛しい言葉に惑わされたのは
土の中のあなたの戯言

No.500 坂本

ときめいて心臓

No.501 伊織

着飾って飲み込んだのだ
魅惑に踊らされた可哀想なひと
のばしたら届く距離
損失の賠償
座りませんかマダム
いつかの幸せを描く
「彼の人はお元気ですか?」
チキンには分からんだろう
とむらいの後の祭り
一粒の水晶は大きい
右眼に隠された真実の宝石

君の存在価値と意味

No.502 坂本

冷たいシーツにはもう慣れた
守ってくれない約束ならいりません
立派になったと褒めてくれよ
そういえばもうすぐ記念日だっけ
自惚れるほど愛されていません
一度も好きだと言ってくれなかった
受付はあちらになります
恋に恋して、愛を壊した
都市にまつわるみっつの怪奇

つまりそういうこと

No.503 伊織

重い思いで動けない
柔らかな目蓋にキスを
スーパースターは出張中
湖に落ちた月はひろえない
泣かないでよ、私のかたわれ
覚めたあとじゃ、戻れないのよ
いちばんがまだわたしだったとき

No.505 伊織

星の剥製3色展開
くっつく剥せる
露骨な位置に
獣にはない
蝋にもなれず
意図的装飾過多
どう触れられても

No.506 NORZ

風上にも置けない
召されれば良いか
「ん」の文字を借う
不格好な命乞いと
取り敢えずは鼓舞
売出しには至らん
片付けの方が難め
衣より独りの方か

No.507 坂本

Momしか両立できやしないのよ、Kid!おわかり?

No.508 水氷

モラル・ハザードを夢見たいらしい
うわごとめいたラブコール
寝台と喧嘩中
連帯責任証明書
泣くのもまあ嫌いじゃない
胃はよくないてる

No.509 水氷

the last moment I will be an open book
only allowed to breathe in your words
think of me, when I could die out

No.510 月白

生きた証は君だけ知ってて欲しい
前死んだけどキミは馬鹿だからな
葬式がしんみりしないのは遺言で
二度死ぬことくらいよくある訳で
四回くらい嫌いになりはしたけど
ん?っと振り向く君はいないから
でもそれだけで自分も後は追えぬ
くつ紐縦結びで寂しさ背負行くの
劣等感も感じた貴方だけ生きてる

No.511 ちゃこぺん

嘘がつけない人たちも
そらね、そらのみ、朝を待つ
もしかしてきみ
秘密を蝕む火
見つからなくても
掴みかかるも楚々
もう張り裂けてしまいそう

No.512 NORZ

不思議ちゃんにミラー
先生はうさぎが好きです
硬派な貴方に死の苦しみを
貴方は三十歳で妻子持ち奴隷
いまいち馬鹿な私にはわからん
首を長くして君は生きてるんだよ
ピアスを一個だけつけてる貴方には
結ぶのは縁でも靴紐でもなんでもいい
重要事項は特にないけど早く寝ましょう
笑顔で見送るなんてことせず変顔ですとも
下がりに下がった君の握力は引きこもりの証
急展開は遠慮したい両手突き出し全力アピール
問題ないは問題ある証拠の仮面ってどっかの誰か
成功者が成功談を語るから成功者しかいなくなるの
ふりまいたの花なの素敵なものって共有したいでしょ

No.513 ちゃこぺん

鎧の腹腔と道連れるにゃ惜しい

No.514 水氷

恋や愛ではものたりない
殺しても死なない
?燭も役立たず
野放しの欲望
お遊びはこれからだ
首の皮一枚が手強い
もうなにもないけど

No.515 NORZ

語り部だったか怪獣だったか
こちらもかつてはうたったものです
呪いがおまえを諦めたために
残花に気付かないであげて
骸は幸せそうでした

No.516 水氷

夜迷い子のお話さ
ルージュに秘めたあか
取るに足らない言葉と涙
あのひとが特別可愛がる嬢
寂しさを溢れさせてみなよ?

隠した言葉を誰かに気が付いて欲しい

No.517 伊織

見つめられたら落ちてしまう
いつの日か君を喪ったとして
ら抜き言葉はうつくしくない
連絡できない理由があります
例えば恋に落とされたとして
ひとつ残らずころしてあげる

仮面越しのひとみにみいられたときから
私はとうにころされていたのだ

No.519 伊織

笑う口元 泣く目元

No.520 みさか

467の秘密
僕が言えたことじゃない
嗚呼、行かないで、なんて

No.521 坂本

万年雪と花の実は満月未満
幻聴があの人の正体を告げ
狂詩曲を書いても心は空虚
うつくしさの中でさまよう

No.522 みさか

ささくれの有る場所
先刻持っていったわ
腐りかけた命のはし
レディには要らない
のみ込んだら終わり
貴方にはお似合いね
ルシファーが見てる
莫迦だね、お互いに
仕様がないなんて嘘
ヨリなんて戻さない

No.523 坂本

あおい私たちの命を、覆うくらいの海はないかしら

No.524 坂本

満ちたりた娘をみた
静かな音楽が窓を伝った
淡水魚の中庭
星々の話法
地平をふりかえる
わたしたち、いい友だちになれるんだよ

No.525 紫江野

触れた分だけ、あなたに近づけたら良かったのに

No.526 

魔法の小瓶は誰のもの
レディ、今宵は何方へ
巡る流星、墜ちる花弁
融解するスターレット
はじけて消えた音素の行方
きっとわたし、永遠にかなわないの
今宵だけは仮面に隠して
星の涙ひとしずく
そうしてひとつ、夕闇に消えた

いつかここまで迎えに来て、そしたらあの夢を廻ろうね

No.527 ティア

終ぞ柑子の恋慕は苦いや
翠に墜れば疚しさが舞う
まがい物の櫁を噛み砕く
やがてその愛は番となる

No.528 

アルミホイルで包んだ骨
溶けだしたガスの浮き上がる宙
踊るあぶくは変貌を遂げるか

No.529 逢坂いちる

きっとあの子もあなたで私

No.530 NORZ

悪意の不純
連ねたる名を
継ぎ接ぎのお城
退廃シンフォニア
ひふみよで魔法は消える
いつか壊れる世界の基盤
娶せましょう、密約は小指に嵌めて

No.531 R

参考までに貴方は私?

No.532 ちゃこぺん

その実満更でもない

No.533 NORZ

きちんと嫌われたい

No.534 伊織

神様の器らしいです
限界値まで見えない
夜行性かは確認不明
飯事じみた日々だね
視界はんぶんこ禁止
ゲームならよかった
鬼さもなくば人の子

No.535 水氷

楓も銀杏も黄葉も、隠せてしまえばどれも同じなのよ
色を見るものでしょうに

No.536 坂本

なかったことにしなくてもいい

No.537 NORZ

手加減でもしてやんなさいな
んなこと言っても無理なお噺
何処かへ行くでもあるまいし
嬉し寂しや、何時でも上の空

さあね、自覚があるのかしら
取り敢えずはお茶でもどうか
理解に苦しむ午後4時の師走

No.538 坂本

酸素ばかりを愛さないで
形が違うだけの話
夢現とさようなら

No.539 逢坂いちる

逃げても追っても同じ距離
下界の遊びと神さまは笑う
ルイボスティーの味に似て
はじめてばかりのお花の束
蜂蜜の隠し味に気づかない
字面が合わない大判紙切れ
ダンスはふたりだけの時に
ガッツポーツちっさく一つ
止め時は最早見当たらない
くちびるだけの魔法を宿す
似合いの薬指を捜していた
立ち止まってはいられない
つまり二人を越えていこう

No.540 

天国だったかもしんない
童謡の残酷を見ないふり
覚えておきな今夜の音色

No.541 川の

「早くいなくなりたい」
約束もできない淡い関係
口癖はいつも何処か哀しい
見ていたのは、此処じゃない
私には無い、いつか遠くの弔い

No.542 坂本

愛は真実を裏切るものよ

No.543 悧子

スーパースターになれなくても
硝子の心臓は持ち合わせにない
笑うことでチームを救えるなら
来年がないからこそ今年がある
これまでの武器だけじゃ駄目で
後ろにはお前がいるから大丈夫
勝利を掴むために俺が出来る事

No.544 伊織

釘を貴方の心に打ち込んでる
宮は宮でも出口なんかない迷宮
理に聡いとくとも病気にかかる物
恵みともとれるし病原とも思えるだろ

No.545 ちゃこぺん

秋の実りに仮面をつけて
すべての夜のホログラム
袖振り合う神さまの延長

No.546 蜷川

丁寧な推測の間取り
「ん?」なんてお願いと
どうでもいい直感頼りさ
上手くいけばなんて、もう
探していたのは、「一瞬」など
取られた心情の欠片は在りません
リハビリがてらに踊らされた、はて

No.547 坂本

モラルに飼い殺された昨日

No.548 望月色

月と浮かれたワルツ
島流しには小心者を
蛍が居ればまだ良い

No.549 坂本

きみのはしくれがぼくの心臓になるまで

No.550 逢坂いちる

君の全てが僕であるように

No.551 伊織

手品だったらなんだってんだ
んなこと言うと勝っちゃうよ
ドーナツの穴はミラクルの鍵
嘘吐いたら針千本を俺が飲む

さよならよりバイバイが好き
飛んでけ見栄えだけの悪たれ
理由ならある、教えないけど

No.552 川の

いつかそれが本物になる
あなたを守るものだから
わたしだけが知っている
儚くも壊れてしまうもの
隠しきれぬものを抱いて
わたしはわたしを奪う者
何とかなるって思ってる
口笛を吹きながら檻の中

No.553 428

ひとりじゃ寂しい
ふたりじゃ苦しい

No.554 伊織

さんにんいれば巡りだす

No.555 水氷

しにんが出ても知らないよ

No.556 伊織

ごにんたいほで幕引きの気配

No.557 川の

見失わないよう刻むケロイド
私の咎におまえの銃弾
分別なら絆さない
愛はゼロ

No.558 

忘れんぼうのお葬式
遥か彼方の銀河から湖面の水際に着水するまで
嘘離れ

No.559 逢坂いちる

遠くて近い隣にいるね
負けず嫌いの惚れた弱み
好きと言うと馬鹿にする
星の鏡覗いて
嘘もつく、仮面も被れるまっすぐな人
じっと見つめるだけでいい

青い星の真っ青な彼に

No.560 望月色

雨すら包む天蓋が降る
止まれ指がほどけ切るまで
脳裏では踊り続けるひかり
繭の中まだ眠るいろいろ
罪を囁くような甘さで
理想郷の設計図

No.561 蜷川

万の言葉を詰め込んだよね
華開く瞬間にぼくたち紙片をばらまいた
鏡写しか運命の糸かはたまた誰かの尻取りか
ノイズが一等楽しみ嬉しみ
夜がこんなに甘えてくる

(観測地点三か所)

No.562 水氷

変奏曲に託す失われた詩篇
原石のように輝く空の上弦
ジャスミンの日々は忘れじ
残夜に二人で見た一角獣座
いつも本当の君は見えない

No.563 みさか

魔物にてきとうな名前つけた

No.564 望月色

性癖とは無縁の愛

No.565 望月色

背伸び次第とける魔法

No.566 望月色

まだ今日にもどれるよ

No.567 望月色

舞台は月色に縁取られたよ
レースペーパーのフリルは黙々と続く
仕上げに粉砂糖のおしろい
今日のためのとっておきフォーク
傾いた王国の真紅
蝋燭の火を統べる指先へ
ふれることなきマネージュ
努めて召しませ僕はあなたの実
ようやく目があったね
抱えた月明かりはいま放たれる

No.568 いちか

ときめきオブラート

No.569 望月色

巡り会うのがさだめらしいよ
紫陽花みたいに生きてみせて
すべてがひとつでひとつがすべて

No.570 逢坂いちる

辛くもここへ辿りついた
雌鶏の鳴き声が合図
不用心でもこうしていたい
とうとう本当の時間だよ
開幕と同じ呪文でおしまい

されど十日は私のものだ

No.571 水氷

さよならは仮面のまま

No.572 望月色

手付かずの取扱説明書
ん行の言葉なんてない
「どうかしてる」なんて
浮かばれないと主観的

逆さまにしても今更か
留まって、最後の晩餐
利用出来ないのは弱さ

No.573 坂本