No.001 望月色
No.002 蜷川
No.003 晴
No.004 一星
No.005 二水
No.006 二水
No.007 一星
No.008 望月色
歌劇にひとつ秘密をまぜよう
ヒーローよりもジョーカーになりたい
No.009 二水
No.010 二水
No.011 イトセ
No.012 二水
No.014 かわはら
くちびるだけの愛
きらきらひかる魔法に似ている
No.015 浅宮/瑠藤
No.016 晴
No.017 脩
No.018 水氷
No.019 NORZ
神さまとはちがう人
罪と罰の天秤
手探りで暴かれる
イエス、いいえ、いや
頼りない手札
でたらめな符号
知らないふりは苦手
酔いに任せて
嘘はひとつでじゅうぶん
No.020 望月色
No.021 水氷
No.022 望月色
No.023 望月色
素顔なんて見なくていいんだよ
仮面は使い分けが大事
私の目は誤魔化せないわ!
No.024 ゆ
No.025 掌
物語の幕間
時計たちも見て見ぬ振り
No.027 NORZ
No.028 川の
No.029 水氷
No.030 R
No.031 水氷
No.032 みさか
孵化するまほろば
夜のすべては本当のこと
No.033 蜷川
No.034 悧子
No.035 望月色
No.036 望月色
No.037 望月色
まなざしだけで焦がしてゆく
瞼の淵に金星が降りる夜
ひとひらのエデン
手に手を取って踊りましょうよ、夜明けまで
No.038 青乃
虚栄の珊瑚
No.039 野宮
No.040 水氷
檻の中の小さな住人
ノイローゼにたずねた
歓喜の少女、悲哀に聴衆
No.041 坂本
ひとつの火花もうまれない
きみが感じ取らぬこと
鈍色をあざけるばかりの白さ
そのひとを探しておいで
No.042 月白
今宵限りはただのわたくし
仮面を脱ぎ去るための仮面
うつくしき悦楽に焦がす瞳
レディ・メイドの恋人たち
No.043 栗城
メッキでも美しくありたいの
ん、それじゃあ幕引きだ
No.044 一星
No.045 マオ
No.046 掌
No.047 望月色
No.048 塔子
No.049 脩
No.050 朽伏
No.051 翁
唇のひとひら
ずっとずっとこどものくに
No.052 岡野
No.053 岡野
ナイフと手袋
面影はたなびく
No.054 月白
午前0時の幕開け
ガラスの靴なら廃墟に
垂れる深紅から
微笑むシルク
No.055 坂本
若い少女
花朽ちて、堕ちる
仮面の裏側
No.056 坂本
大丈夫、きっとまた満月の夜に出会えるわ
No.057 翁
No.058 水氷
No.060 掌
No.061 詠美
drown in Datura
No.062 たらこ
No.063 詠美
すてきに笑える魔法のようだ
傘はあなたに差されたがってる
黎明を告げぬ間に
いつか真実に会いましょう
どうぞおまえは翼に焦がれて
No.064 川の
No.065 詠美
なみだよりワインの雫が似合う夜
あなたの理想通りのわたし
No.066 クレア
No.067 望月色
あなたのこと一生わからないままでいたい
孵化前夜、いつくしみのきみ
No.068 浅宮/瑠藤
君の仮面を隠す夜
今夜のこと、お父様には内緒です
No.069 潮
No.070 香雲
ファティマの啓示
悲劇もそのうち草臥れる
本当なんか誰も知らない
月を偲べば
No.071 R
No.072 掌
冬の海
ひみつのつみ
笑っては出られない檻
No.073 いろの
一夜限りの優美を身につけて
No.074 翁
No.075 イトセ
No.076 望月色
No.077 悧子
No.078 イトセ
No.079 翁
颯爽!悪の黒猫仮面
刮目!奪え、この世の悲哀
巨悪!ほほえみカラスマン
守れ!仮面の誓い
死闘!黒のトリックスター
号哭!闇をもたらす黒い羽
友よ!涙と託された猫目石
挑め!災厄の巨塔
刹那!覚醒の肉球パンチ
絶望!世界を染める闇の羽
不滅!希望の猫仮面
番外!狙え、犬のおまわりさん
No.080 いろの
No.081 イトセ
きらきらしゃららんの輝きを帯びる
お揃いだから痛めつけて
冷たい目蓋の存在すら知らない
剥いて剥いて嘘つき
窮屈な舞台で出会えたら
No.082 いちか
きみの美しさがひきとめる
わたしが運命としたもの
いわれのないあがき
コットンパールのうなじ
No.083 月白
No.084 R
No.085 いろの
もういちどふり返って、みて
きみは柵さえかろやかに翻した
No.086 香雲
夜明けに明かす
No.087 ゆずき
No.088 せつや
火より花よりワルツの隙間の赤舌日
真珠でできた歯牙
きみとオーロラの内側は血腥い
おまえをフェアリー・テイルにしてやる
No.089 ざらめ
No.090 Sara
No.091 イトセ
涼しい表情して立ち尽くす
過去を装いきれるでせうか
冷酷と冷静を熱で溶かされ
今だからこそ聴いてほしい
どのみち全てはこの前奏曲
No.092 みさか
No.093 水氷
呼吸も装いも奪っちゃって
にんげんだけとおもうなよ
イミテーションも交ざれば珠に
瑠璃のびろうど敷いた夜
黄泉路には気をつけてお還りなさいませ
No.094 一星
No.095 香雲
No.096 イトセ
No.097 香雲
No.098 掌
うまれたての蝋燭
美女も野獣もぼくがみんな食べちゃった
歌って誤魔化す悪い癖
ほんものが欲しいならばここまでおいで
No.099 ざらめ
いちばん最後に外される
No.100 せつや
苦しみの味を教えない
「いやだよ」
たとえば先に出逢えていたら
かごのない鳥(籠/加護)
冷たい秋の夜に
探偵の最後の告解
No.101 いろの
No.103 イトセ
つみ取ってしまって
意味とかなくていい
手じゃ足りなくなる
よその月はとおいね
No.104 月白
なんて、ただの独り言
No.105 坂本
うつくしい闇へ
燃えるサーカス
哲学的に死ぬ101の方法
星追い人とプラネット劇場
No.106 岡野
お前の心臓は動いている
お手をどうぞ、かわいい人
薔薇の唇は純潔
腹話術師の人形が語る「永遠の愛と幸福について」
No.107 岡野
No.108 晴
No.109 イトセ
ステップの踏み方
クリッククラック
No.110 野宮
一人
また、独り
No.111 坂本
壊れ物は柔らかい
露骨な視線
望んでくれたら
惜しみなく晒して
冷たいなら偽物
ぱっと見わからない
一番心臓に近い
No.112 望月色
全てはあなたの瞳の中よ、怪盗さん
No.113 坂本
ルールだからと言い訳並べて
外面だけはいいんだもの
涙だけが神域
No.114 野宮
透ける子
だあれもいない
No.115 野宮
神様と背中合わせ
灰に混ぜた青
息するように、拍動とともに、するりと嘘を
並んで揃えてあなたのための
琥珀で満たして
いつかなんて望まないから今すぐ
雨の夜に月が見える窓際で
ばけものでもよければ
透明なゆめを
朝が来るまでにお別れしましょう
No.116 晴
No.117 クレア
No.118 クレア
涙色の龍星群
それはかつて私の愛した人
No.119 坂本
No.120 掌
No.121 晴
No.122 ざらめ
子猫が灰と化すまで
No.125 ざらめ
No.126 水氷
No.127 晴
No.128 香雲
No.129 せつや
あなたはあなたの好きな地獄で
No.130 蜷川
おとがめは夜のうちに
No.131 塔子
No.132 詠美
No.133 マオ
No.134 晴
No.135 塔子
No.136 せつや
No.137 望月色
No.138 掌
No.139 水氷
スカーレットがつま先でころがる
烏羽色は夢をみせるか
レッドシグナルに気づいて
苺みたいよお嬢さん
ドーンピンクの朝焼けで終幕
No.140 香雲
No.141 ざらめ
No.142 水氷
うそつきの化粧(メイク)
うそつきの衣装(ドレス)
しんじつの身体(すがお)
No.143 せつや
No.144 浅宮/瑠藤
No.145 水氷
No.146 翁
今宵心はここにいらない
本当の貌は誰も知らない
No.147 津谷
知る者は云わず踊り続ける
さみしさを紛らわせる虚飾
軈て果敢なき夜のさざめき
宴は誰そ彼われをな問ひそ
No.148 栗城
さっさと寝たからか
武装髭もはえないし
即席ならいくらでも
んんんんしりません
No.149 望月色
死んだふり事件
騙されたと思って
魔法、使えたのにね
やっぱりって言うな
No.150 望月色
No.151 望月色
泣くほど嫌でもないんでしょ
悲劇も君だと笑ってしまう
ふんわりとした印象
可愛い、かわいい、かわいい
相応しいって妄想
構いすぎて嫌われる
のっぺらぼう落書き寸前
ベッドイン、アウト、スリーアウト
付き合ってません
どの口で言う?
返答に困る
いやって言えない
言葉は眠りについてから
うとうと、それが最後
No.152 望月色
No.153 望月色
No.154 望月色
No.155 望月色
No.156 望月色
No.157 望月色
No.158 望月色
私のお人形
まだ、一人になるには重すぎる
No.159 坂本
夢のまんなかにあなたと二人
No.160 蜷川
透明なグラスに赤い涙
嘘を照らしたシャンデリア
可愛い女の子には狩りをさせよ
いつまで経っても追われない
No.161 潮
No.162 伊織
3つ重ねた
きれいなままでいて、なんて
クリアにはほど遠い
No.163 晴
No.164 伊織
だって彼女、何時も独りよがりで
見えない硝子のハートは
ミエルモノよりミエナイモノ
どちらかと云えば、深い傷は右側
いつだってそうよ
時代の流れが早いだけ
No.165 坂本
知っているでしょう?
あの娘を救えるのは私達じゃないわ
No.166 坂本
シルクの頬
林檎の唇
海に漂う瞳
神に愛でされた髪
嗚呼、貴女は此処に堕とされるべきではなかった
No.167 坂本
No.168 蜷川
No.169 伊織
No.170 塔子
No.171 翁
いつしか愛を孕むまで
肺腑を衝く声
「呼び名などいらぬ」
傾ぐ心、覆う仮面
真夜中の崇拝
No.172 R
おんなのこは傷つくものです
さあ、一歩をほほえんで
いつもあなたに遅刻する
こんどこそ、おしまい
No.173 月白
No.174 月白
唇の残し香
聞き上手の交わし上手
Believe your EYE.
No.175 翁
No.176 伊織
No.177 蜷川
舞台の上では偽りの私
今宵もうつくしくなきましょう
No.178 伊織
No.179 せつや
真珠の出来た裏側
(わからうたきてのしゅんしんしんしゅのてきたうらかわ)
No.180 栗城
No.181 水氷
一夜限りのヒロイン
グローブ越しの不埒な口吻
No.182 A
No.183 A
悲劇になりえなかったもの
「あなたの罪を私にください」
罪を移す唇
舞踏会の終わりは悲劇の始まり
No.184 伊織
No.185 A
チャップリンの冷笑
何重にも重ねたあなたと言う貌
No.186 朽伏
あの子に見えれば良いのですが
神の宿らぬ瞳には
昨日の夜明けをあなたと見たい
No.187 紗帆
ワルツは笑わない
シンデレラだってかぶっていたじゃない
No.188 翁
No.189 悧子
悪役の仮面を被ったヒーロー
どっちが正しいかなんて、お姫様が決めればいいじゃない
No.190 伊織
No.191 掌
No.192 望月色
No.193 望月色
No.194 望月色
No.195 望月色
嘲笑も蜜の馨りで
もはや血の色も赤
時をごまかす呪文
No.196 NORZ
疑念に堪える横顔
皮肉にもひたむきな横顔
誰ひとり逃れられない
利口な子なら寝たふりをする
No.197 NORZ
No.198 朽伏
No.199 朽伏
No.200 水氷
No.201 水氷
No.202 望月色
意味を成さない偽り
その見せかけの嘘
あどけない嘘
ささやかな抗い
それは偽りではなく
子供騙しのお約束
ペテン師の習わし
No.203 428
ほんとは全部全部、同じなのよ
No.204 坂本
面差しの先は403Forbidden(触るる事勿れ)
舞い散るひとひらに捧げよ
踏青の頃にお逢ひしませう
会に合はぬ花も亦うつくし
No.206 栗城
No.207 望月色
No.208 望月色
No.209 望月色
鼻の曲がり角
そっと塞いだ入口出口
遠くて近い耳を掠める
あたたかければどこでも
紛れもなくときめき
No.210 望月色
No.211 望月色
No.212 望月色
No.213 伊織
表情が読み取れない
No.214 動
No.215 望月色
No.216 脩
No.217 伊織
好きと嫌いも無いから
囁きを殺して教えて
辛いのはなぜなのか、教えてほしいのは僕の方なのに
No.218 翁
爪先で踊る
許された身体
神様の言うとおり
No.219 伊織
貴方知ってるでしょう?
No.220 坂本
色付けた偽り
心の傷を覆い隠す
シンデレラの溺死
絶対的不可侵領域
No.221 朽伏
No.222 伊織
あなたを好きなわたしはいらない
No.223 野宮
No.224 水氷
オレは君を誘惑するつもりで
No.225 野宮
No.226 月白
No.227 伊織
No.228 せつや
愛おしさに住むあなた
この世の常を恨む気があるのなら、おいで
No.229 翁
No.230 水氷
No.231 悧子
No.232 望月色
No.233 詠美
No.234 掌
「笑顔って最高よね!」
口角は出張中
「表情筋が発達してる奴は滅べば良い」
結局あの人も笑顔が可愛いあのこが好きなのよ
「君は可愛いよ」
よくもぬけぬけと!
「君の笑顔は反則です」
能面少女は筋肉痛
No.235 伊織
偽巧なんて言わないで
ハートまるごと優しくしてね
No.236 せつや
No.237 夜目
No.238 香雲
胸が苦しくなったのならば火を放て
それは屠肉のキャロル
指先に極彩色を落とし込む拷問
靴底のみぞ知る地獄
No.239 ざらめ
No.240 蜷川
どこまでもゆうれいのきみ
月明かりのぼくの正体は秘密にしてね
あばら屋の存在証明
No.241 岡野
No.242 望月色
No.243 望月色
No.244 ざらめ
No.245 ざらめ
No.246 ざらめ
No.247 伊織
笑顔振りまくあなた
No.248 ちゃこぺん
No.249 脩
No.250 伊織
No.251 蜷川
No.252 みさか
No.253 月白
No.254 朽伏
No.255 joker
一夜、悲しんだふりの王子様
二夜、その冷たい瞳と引き換えに
三夜、あなたの素顔を知らないまま生きてゆく
後夜、夢から醒めた弱虫
No.256 朱架
No.257 伊織
No.258 岡野
見えずともルージュの伝言
ライトキス代行屋
やがてその手に抱かれよう
No.259 水氷
No.260 せつや
No.261 翁
No.262 伊織
噂の煙幕
嘘つきの針
だんまりプール
衝撃的に忘れる
ふらふら無意識
記憶にも興味も
れいなら見えないはず
ふるふる意識
やだやだ
架空の動物の背
覚えていたい、あまさず
死角から愛される
純度の低い純情
騙されないよ
ダブルミーニングの片方を逃す
感情は幻ではない
耳を澄ますより
のみこんだふり
ひどく目にしみる
千の仮面の塚の上
No.263 望月色
真夏の証明
見つからないまま終わる
雪景色を纏い
No.264 望月色
音痴なのでキャラソンが出せない
密室シンガー、絶対音痴
鼻歌美人んふふふ
いい声なのに
ラリルレレ
歌うぞ
あ、
No.265 望月色
No.266 せつや
偽っている事を忘れなさい
人の為であること
間抜けを演じるのに仮面はいらない
誰でもヒーローになれたあの頃
嘘でもいいと言った嘘
上手く騙してくれないか
あなたの手でわたしの目を覆って
No.267 428
起承転々転々転々目が点
毛皮のおかげで温かい頭
あなただってわかってた
つけまカラコン仮面オン
ただしくたのしく美しく
かんちがい恥かしい帰る
仮がなかなか外れない題
面食いなら興味を持って
No.268 望月色
No.269 望月色
No.270 蜷川
No.271 望月色
No.272 望月色
No.273 望月色
No.274 みさか
No.275 詠美
瞼を覆う冷えた指先
まろい曲線美
幻滅しちゃ厭よ
装飾に目を奪われて
いちどつけたらはずせません
取扱いにはご注意を
No.276 武藤
色水を飲んで染め上げた
No.277 si
ジャニュアリー嬢と秘密の恋人
フェブラリー夫人と二人分の食事
マーチ少年と枯れない花の真実
エイプリル女史と終わらないチェス
メイ先生のおいしいレシピ
ジューン弁護士とさみしい絵画
ジュライ教授の帰還と新しい謎
オーガスト侯爵の不可思議な不在証明
セプテンバー牧師と毎週金曜日の子羊
オクトーバー博士のすてきな幾何学
ノーベンバー刑事の完璧な推理
No.278 川の
白薔薇に嫌われる人
No.279 塔子
No.280 塔子
何匹目かのぼくらだね
顔にメモっとけ
水彩マーカー
No.281 si
トキメキかくしにうってつけのMAHOU
一世一代の大芝居
めがわらってないんだよ、きみ
エブリデイ・アクター
とぼけたフリしてよろしくどうぞ
お前の素顔なぞとうに知っている
まぶしいふたつのまなざしだけはほんもの
No.282 武藤
追い回されたり浮いてたり
キス待ちがとくい
がらんどう気取り
おのぼりさんの一級品
No.283 水氷
角の向こうに君らしき影
姿が見えない森の中
笑っているけど泣いている
鼓膜に潜む夢の痕
No.284 みさか
私の顔は剥がすまい
1つ2つ 3つ目の真実
No.285 夜目
正解はありませんでした
偽るだけに生きた恋です
No.286 香雲
檸檬のような匂いを抱いた
似通っているね、愛しいね
天国を纏ったきみが微笑む
末までほどけぬ火でいよう
No.287 栗城
No.289 塔子
煉獄の担い手たち
とがる爪先鼻の先
喪服なんて持ってないわ
スパイスがわりのスパンコール
別離しか見えない
テノール、無気音、母音
滑らかな歯
冷たいのはきらい
鏡のない部屋
林檎だらけの夜
トルソーよりはまだ、
No.290 NORZ
No.291 NORZ
No.292 塔子
No.293 ちゃこぺん
美も悪もすべて許すよ
夜更けを越えても解けない魔法
ウィークエンド・オーロラナイト
知りたい、知りたくない、知られたくない
我思う、ゆえに仮面在り
流転しているのはきみか、ぼくか、それとも、
次の夜もお逢いできますよう。
No.294 一星
成功者は言ってたよと
黄色い声に耳塞げず
色々とご苦労さまですと作り物
No.295 ちゃこぺん
今だけifをえらべるなら
No.296 歩
No.297 望月色
夜一面の野ばらども
舞い焼べる
ぼくを踏み潰す透明な火
ワルツのすき間で会いましょう
天使の輪っかを散りばめる
No.298 マオ
うそしかないならそれでもいいよ
月が泣いた夜は
演じるばかりの僕をどうか可愛がって
それ、ドッペルゲンガーじゃない?
No.299 晴
No.300 晴
こころにくだもの
No.301 R
No.302 望月色
No.303 望月色
No.304 水氷
5:00着なのでしょうか果たして
仮面の涎拭いて下さってありがとう
No.305 望月色
ほんとうは誰よりけだもののエナメル
いま色彩でさえも牙を持つ
蜷の腸のか黒き髪に花束の坩堝ぞ
ささくれもめかし込むフライデーナイト
No.306 ざらめ
No.307 香雲
No.308 せつや
そんなことない 瞳がひかる
No.309 川の
No.310 晴
No.311 掌
No.312 塔子
水にとけるから
さよならだけの扉
まっすぐゆっくり手を伸ばして
ニースの海辺で目を閉じる
君が為の音に嘘は
すみれに粉砂糖
No.313 晴
藍戀輪舞
彗眼滴留
縹絨更戯
白孵勿想
No.314 香雲
No.315 せつや
No.317 岡野
No.318 岡野
フラミンゴ かくれんぼ 空を見て
スレートグリーン・ララバイゲーム
No.319 晴
No.320 掌
No.321 晴
No.322 せつや
いいこと思いついたと多分笑顔
声音で想像してみても
結局見たいものでして
No.323 ちゃこぺん
No.325 水氷
泥水でダイヤモンドは溺れない
アウロラ/水晶/飾り羽
No.326 マオ
No.327 ちゃこぺん
No.328 香雲
きみに短針をたくそう
女のさみしさをここで説いて
嘘つきの純真はくすまない
No.329 香雲
愛しみに罰を望んだように
No.330 掌
No.331 水氷
No.332 si
夢の中なら言える殺してよ
思考回路は水と油の寸前で
いますぐ会って極光の彼方
泣いたら負けよ宝石と王子
手紙も書けないゾンビたち
だって純情、肌膚さえ弱い
心の臓の彩度は夢より低め
光と月の満ち欠け狼だらけ
なんどでも同じ悲劇の騎士
星座の嫉妬と占う恋の行方
違う国にうまれたから死ぬ
ふたりのためのニュームーンだった
No.333 ざらめ
少女よ君は天使だ
色目使って踏め顔
そういやキリンになった
色を似せたところでパチモン
No.334 ちゃこぺん
あんた贄なんだよ
今によった兄弟と
金色の雨季には恋
ずっとサビてる僕
幾許にも君がいる
何度も最低なきみ
最高に君は生きた
結局仮面をつけて死んだんです
斜に構えたせいでしょうなんて
No.335 ちゃこぺん
塵あくた、あんた、はたまた
やぶけた心・ひふみよいつむ
さあて何のことやら
無様を許せよ
論より月夜
うろおぼえの仏さん
(私を産み落とした母の顔ならはっきりと覚えている)
No.336 si
曲がりなりにも魔王
何をおもったか私は
何度もふうせん浮く
最後はせりのように
それは駄目ままがね
きっと今日は意外性
先週の僕じつはたこ
えがおふりまいたの
ずっと斜めに居るの
No.337 ちゃこぺん
とんでもないくらい君が好きで
しんでも君に寄り添う覚悟はある
きりんみたいに首を長くして
もう一度君に会える日をまった
なん年待とうが来ないだろうが
こんなのを書いたところで意味はないけど
へんじがあればきっと君にまた恋する
No.338 ちゃこぺん
くるしいとは言えない
のんびりしていいんだよ
地におちても僕が拾うから
球みたいに転がった君の前世
おかしいかなと問いかけはした
守らなくても大丈夫だろうかと君
つちのようにぼろぼろ崩れる仮面だ
てんはきっと僕を嫌っているのだろう
No.339 ちゃこぺん
No.340 水氷
No.341 望月色
悪者だと思い込んでいたかった
井の中の蛙、世間知らず小娘
粗悪品を返品したいのですが
上手く私を飼い殺してね
な来そ、なせそ、な泣きそ
忘れてください、お幸せに
ただ、愛していたかっただけ
死ぬことなど、ちっとも怖くはないのです
No.342 伊織
免罪符の先に陽射しの断面
舞台裏で待ち続ける翠の粒
桃源郷へ連れ去る私の怪盗
懐中時計が導く仮面舞踏会
No.343 みさか
難問を解く ヒントみたいに
ぼくたちは 地球という名の列車に乗って
月を迎えに 夜へ行くのだ
大人より 上手に踊るし 話すけど
あなたはお酒で わたしはオレンジ
No.344 川の
何になれなくったっていいの
はやく朝がくればいいのに
狡いなんて言わないから
嘘しか吐けない正直者
纏うだけとか虚しい
どうかこのままで
安直な目眩まし
無防備な夢枕
君だけがいいなんて、それで口説いてるつもり?
あなたってば、どれが私か判ってないでしょう。
No.345 ゐせ
劣化した恋心の味
硝子の靴のサイズも合わない
駒鳥のお葬式、殺人犯はだあれ?
浪漫チックね、殺してあげる
辛辣な舌で爆ぜる
たとえ君が誰かに殺されたとして
No.346 伊織
それがどうした
なんどでも
君を見つけて
踊ってるでしょ
それはそれ
これはこれでね
君としか
踊ってないよ
舞踏会でね
いいでしょう
君に変なの
つかなくて
褒めてくれても
いいんですけど
No.347 ちゃこぺん
おしなべて皆紳士淑女
ニトログリセリン不要
なりたいものに慣れる
間違っているかのよう
会釈のしかたひとつで
似てますねを飲み込む
No.348 NORZ
罪のない宝石
知っていたさ
ただ持っていたのが貴方だったと言う話
No.349 坂本
泣けば私がかなしく成る
君は何処か悲しそうだ
愛しいよ、いとしいよ、哀しいよ
嗚呼、これからはずっと一緒だ
No.350 坂本
心の浮遊感
一時の感情
くだらない事
一粒、また、一粒
かわいそうなひと
私には貴女は愛せない
No.351 坂本
No.352 せつや
No.353 伊織
日付をまたがる魔法使い
最古の季節が今日のこと
百面相案企画提出原作者
十日で解く千の仮面
No.354 水氷
この実に月明かりを抱えて
古きよきあの子のかげり
ご機嫌麗しゅう落ち葉の絨毯
ドレスコードはMAROON
No.355 いちか
げに一刻もけうらなるきみを何にたとふべき
ノスタルジアのばけもの
離散するわたし素因子
論証してくれよきみの濫觴
変化の理論
No.356 朝宮/瑠藤
かぼちゃ色の娘さんいらっしゃい
きんぴかワルツ
よりどりみどりのお手を拝借
あのこ、そのこ、このこ、どのこ?
No.357 いちか
誰もが皆与えられる
同じお皿の上で見定めて
あのひとのお口は甘美でしょう
食べられるための忠誠心
No.358 いちか
金貨10枚から賭けてね
あのこよりそのこよりこのこより?
嘘でもいいから向いて剥いて
おやすみ裁判
No.359 いちか
苦しめと言うのなら愛してあげますけど
独りで立つことだけを知っていたかった
嫌いだと言いながら傷ついてみたりして
剥がれかけた仮面がわらっているうちに
はやく貴方を失ってしまいたかったから
繰り返されるさよならの夢にまたひとり
自分の嘘に殺されるつもりはありますか
罪でも罰でもなくただ消せない傷として
呪われた真実に愛されて生きてきました
もしも僕を許すなら貴方のことも許して
届かなかった手に別の誰かを抱くことを
憎らしい貴方を憎んでいられた最後の夜
No.360 悧子
あとは天の秤にかけるだけ
流刑地はママのキッチン
------
32度のおめかし
ふれてくれたからあまい
そして僕は艶めきを手に入れる
No.361 いちか
かしこまったレースペーパー
丁寧なクリームの上でさようなら
はじまりは真鍮のフォークより
いつか夜な夜な巡り会うまで
No.362 いちか
とはいえ貴方はいつも笑顔ですよ
宣誓貴様をいつか泣いて殺します
三人の方が集まったので知恵開く
親気取りの先生は悪いことしてた
参観日には想い人現れて発言なし
なんでもこういやいいと思う君が
経験者は語る。人は大抵信じるな
オウムは繰り返しじぶんを待った
サンドイッチにはしゃけが鉄板だ
何であろうが君は永遠あしたに死
笑顔で過した私は今日強りですよ
貴方自殺で私は仮面つけひまな人
いつもアイ色に生き澄んだしせん
聞こえてきたキツネの鳴き声コン
結局右下下がりに生きてるんです
No.364 ちゃこぺん
No.365 二水
No.366 紗帆
No.367 坂本
No.368 伊織
No.369 望月色
見間違うなら夜明けの太陽
No.370 紗帆
No.371 坂本
No.372 坂本
No.373 伊織
救えたこともあったけど
あなたの瞳に
引き寄せられたことはなかったね、なんて
嘘よ、ほんとは全部好き
No.374 坂本
No.375 紗帆
No.376 詠美
ガラスのポルカ
歌劇の中では現が幻
わたしが羨んだジルコニア
No.377 紗帆
みぎとひだりでおぎないあう
てばなすのなら、わりすてて
No.378 せつや
月の欠落
傾倒した道標
市外局番から回して
ダミー・フルムーン
1億円おばけ
ご厚意は不幸みたいに甘い
息を吐いたら消えるイメージ
尾けられた流れ星
ポルターガイストと和解
嘘はないと思う
空港には寄らない
ダミー・ニュームーン
触らないでください
嫌ですよ、あなたなんて
No.379 望月色
No.380 掌
No.381 翁
面食い動物にうってつけ
舞弄ばかりは隠せない
踏月ワルツ第三楽章
会得したなら役目は終わりだ
No.382 水氷
うつくしいものにも血が通っているのですね
No.383 文
エッジで魔法に傷跡つけては
No.384 歩
No.385 坂本
No.386 翁
逆上がり
在り処明かさん
念ぜよ問ひ
No.387 栗城
足枷が付いてちゃ意味がないのよ
No.388 坂本
No.389 蜷川
こんなものよ、アンタの見てる世界って
No.390 坂本
よごれた酸素
祈りの三角形
痕かたもなく
あやふや幽霊
乱痴気新時代
No.391 岡野
No.392 みさか
No.393 望月色
外してしまえば戻れるとでも
顔はどうしてなくならないの
No.394 二水
白耳にフォーク
宝目にスプーン
ほら、もう仮面なら外しても構わないよ
No.395 坂本
この先の運命は我が手とあなたに
No.396 一星
二刊販売中止
恋に盲目人間
を緊急発生に
知り合い売女
足し算さい中
No.397 ちゃこぺん
No.398 坂本
簡単に人の仮面を剥ぎ取ってしまう
あなたが好きで嫌い
No.399 坂本
夜遊びもアタシがいれば最高でしょう?
麗らかなんて程遠い
ララバイ、ララバイ、目を瞑って
No.400 翁
なにものにもなれなかった
お戯れ
No.401 望月色
No.402 紗帆
一億光年の水際
北極星におかえり
たとい偽りでも祈る心に羽根はある
No.403 晴
どの人もかの人も目で嗤う
とらわれていますじんせいに
白鳥にも灰色の世界があるのだ
生傷はかわききるまでが永いのね
一等星のしたからはぐれたたましい
No.404 香雲
No.405 朽伏
二回目の会合
着飾って食した言の葉は
ズルズルと胃の中でフォークダンス
いい加減な言葉で傷ついた
手前、相手には届きすらしてない
No.406 坂本
終焉の果てはないままで
得難い一夜を堪能
枯れ果てた泉も息を吹き返すだろう
あなたは泣きながら笑う
上手な感情の隠し方
双子は緩やかに人格共有
No.407 朽伏
雨の日にゆめで逢いましょう
365本のばら
I loved rainyblue.
No.408 晴
No.409 望月色
No.410 伊織
No.411 望月色
No.412 望月色
No.413 望月色
ネックレスに惹かる夜
ニヒルを浮かべた女は語る
ささくれた心の隅の話
さがしてたのは恋情じゃなかった
ルビーのように燃えた愛を
ほかの者等どうとでもなればいいのだ
浮かれていただけ
世紀末にサヨナラを告げる
キミだけだよ、愛していたのは
No.414 坂本
画廊を彷徨う足
おやすみ、愛し子
デートはお嫌いで?
凍えて泣いてまた明日
ローズが教えてくれたの
静寂に荒く吐いた息の根を
天に願うほど優しくなかった
No.415 翁
面梟と踊ろ
舞台で脱ぐ毎夜の靴下
踏破してきた演奏会
会費はこちらのシルクハットに
No.416 佐和子
No.417 晴
お手軽なナイトメア
ニケに顔はないの
てのひら群像劇
いつかなんて来なかった
No.418 晴
No.419 みさか
欺瞞を飲み込んだ朝に
静かさに埋もれた昼に
No.420 晴
No.421 掌
No.423 せつや
どこにもいけない日曜日
わたしを信じてはならない
すきよすきとおるくらい
No.424 月白
どうぞ美味しく食べて愛して
貴方のそれが本当に仮面なら
愛して愛して愛してお願いよ
ねえわたくしの心臓はどこ?
No.425 伊織
三日月の夜よ笑え
砂漠で舞えるかな
またそれも美しい
あかりを点けぬ私
いまは、彼の人の
しずかに愛を是非
手に入れて、企み
世迷言は、味三つ
No.427 坂本
ある禁制の窓辺
硬度403の透明を躙って
No.428 蜷川
何も起こりやしないさ
知っているだろう?
お前がしているのはそれと同じさ、殺人鬼
No.430 坂本
No.431 せつや
No.432 水氷
No.433 望月色
小麦の肌に、クリアな艶肌ファウンデーション
特別な朝に、デリシャスベリーのリップグロス
No.434 せつや
No.435 望月色
No.436 望月色
いちばん愛したのはあなただから
ドレスが枷なら引き裂いて
帳が落ちたらもう見えない
涙で滲んで食べられません
No.437 紗帆
よく動く口は塞いでしまおう
もよおした嫌悪ごっこ
ももいろのインプレッソ
幾夜も幾世も君に託したよ
No.438 晴
Tom、いつまでも少女のように扱って
Edgar、嘘をつくたび煙草を吸う
Vincent、リボンはそこだけじゃないのよ
Ellis、やさしく病を呼ぶくちびる
Noah、ごめんなさい助手席には乗れない
Aからはじまる暗号
Solomon、わたしを悪魔にして
Timothy、世界でいちばんちいさな勇者
Allen、月が妬いちゃう
Roger、宝石じゃない宝石が欲しい
Percival、賢いふりはもうしなくてよいわ
Harry、魔法使いじゃない方の
Adam、りんごのジュースで乾杯しましょう
Sebastian、後始末を
Eric、その夜の名前を忘れない
No.439 ざらめ
No.440 掌
止めないで聞いてね
泣かないで聞いてね
諦めないで聞いてね
呆れないで聞いてね
嫌わないで聞いてね
恋しながら聞いてね
愛しながら聞いてね
わたし、貴方が居てとても幸せよ
No.441 坂本
落ちる前のコンマ0.00秒
誰かと誰かが出会う
とある昼間のニュースに映るものは何?
何も出会えない、1人より独り
寂しいことなんてない
流れ星にお願い
願いが叶う前のコンマ0.00秒
私は世界に祈る
No.442 坂本
No.443 蜷川
No.444 晴
例えばの話だけで生きていけるわ
しかたがないと大人は諦めるのね
バニラ・エッセンスでは甘過ぎる
かなしいわ、哀しいね、愛しいよ
理想的な人生を歩んできたはずで
すみません、ごめんなさい、すき
気を付けてね、騙すのは得意なの
でたらめ、出たら目、でたらだめ
祝えるはずだよ、君の幸せが一番
類義語と対義語であいをつむいで
No.446 伊織
穂波が揺れる金色の海
翠の色長髪の女性
衰弱するは、もう一度
No.447 坂本
粉々にしてくれるから好きだった
呼吸はシュガーコートの虚言
ぼくの雨は湖になれない
余命24時間の初恋
月の背にて待つ
灼き濡れる
透く罅
and zero
No.448 マオ
No.449 坂本
No.450 紗帆
子供の立ち入り禁止
飲まれてしまうよ
無様に殺された偽者
討論の価値なしは裁判長
会場のざわめき、今宵は閉幕なり
No.451 坂本
No.452 蜷川
No.453 紗帆
遠いからだから会えないのだと言い聞かせた
嘘の招待と知ってて馬車を
仮初めでもこの顔が私
いいでしょう、貴方の素顔を剥いであげる
No.454 二水
いつも私は貴方の一番になれないのね
No.455 坂本
No.456 坂本
すぐに来るお別れの火
震える夜ももう来ない
No.457 蜷川
黒に誓えば白には戻れぬ
永劫という次元を外せる
No.458 せつや
レゾンデートルは毛糸玉のなか
みどりは傲慢たる嫉妬の支配下
譜面は・何を・知っていたか?
No.459 歩
すまない、これは涙じゃなくて宝石なんだ
勝手に私を名乗っておいてそれはないでしょ
劣化しても錆びてしまっても正真正銘ガラスの靴です
今欲しいのは貴方の顔で
どうせ、どのみち、どちらにしても
No.460 二水
ずるい子の階を印づける地図
水底の月は霊堂の底へ眠る神
三つ葉は足りないから大耳
つめたい日和には逢瀬を待つ
気づくとも凪がぬきみの光輝
七色の泉、結ぶ糸、紡ぐ音を
No.461 掌
幸福は永遠を一瞬に還す
丸いあな、ふたつ閉ざす牢獄
貝殻でしはらえる対価
No.462 せつや
意地っ張りなのがお好み
水平線の向こう側なの
キスして 愛をもういっこ
出番を失くした恋人と
スパイが愛した絵画
No.463 ソワレ
冷たいままでふれないで
光射す朝が憎いなんて
あついのは好きじゃない
人肌は嫌いじゃない
だから今宵も3つ目の名を呼んで
No.465 晴
底にだって花は咲くもの
四つの国のお伽噺
涙色の惑星で
蜘蛛の糸はぼくには見えない
No.466 晴
ここはもう、君のための楽園なんかじゃない
No.467 伊織
No.468 水氷
No.469 掌
No.470 蜷川
No.471 二水
音もなく来るうつろ・君だ
目が明いても見えぬものよ
がっかりさせたくないから
くるしみ須らく引き受けよ
No.472 浅宮/瑠藤
嘘つきのままで愛してください
嘘だけで私をとかしてください
「ほんとうは仮面なんて被っていませんでした」
No.473 二水
No.474 せつや
No.475 蜷川
主役:私、脇役:私、演出:私
とどのつまり君に見られたくないの
No.476 金魚葬
No.477 マオ
いつか心だって騙される
うつくしい人間などいない
絵本のなかで生きてるようだ
おなじ世界線には立っていない
大丈夫、それでもわたし愛しているわ
No.478 香雲
No.479 せつや
ラジオから月が聞こえる
きょうは深海、あすは衛星
No.480 蜷川
暴かれたくない瞳の縁
No.481 ソワレ
No.482 望月色
No.483 望月色
No.484 望月色
No.485 伊織
No.486 水氷
No.487 マオ
No.488 水氷
面倒なロマンに
不格好なヒールも
当然マドンナの秘密
会合は待っておこうか
はじめての長編を、ほら
おかしな話だと思える様な
分からないなんて、言わない
らくがきも、君が愛しただけで
なくならない真昼の月、ずっと夜
いつまでも終わらぬロマンでいて!
No.489 坂本
無理矢理な午前5:00
濾過した私はドロドロだったのに
届かないないなんて知ってる
おいしくいただけるのも言えば最後
ルビーのような燃える愛が欲しかっただけ
No.490 坂本
「がんばれ」なんて小さな移民人
ゆるされた恋人
羽化した一粒の感情
まだあの子が忘れられないのはなぜ
No.491 坂本
うまく手綱を離させる非計画的犯行
リズムよりリビドーがままならない
On Your Ice
ありえないを3回唱える
今からお前だけへの呪いをかける
ステージは整った
No.492 一星
さようなら、あなた
今から参ります、君よ
星が降る夜に、またこのよで
No.493 翁
飼い慣らした感傷
いつかまた有る晴天
軽快なリズムで殺した
しかばねに祈ることなの
ん、もう帰らぬ神無月の死
No.494 坂本
Tiffany、こぼした青を拾えば
Emma、あまやかな栗毛に火をくべる
Violetta、レースとリボンといたいけな肌膚と
Elisabeth、冠を被ってから来て
Natalie、あのひとの愛も死もわたしのもの
「Allan、きみが僕をそう呼ぶときがいちばんこわい」
Sophie、ぜんまい仕掛けの焔と純情
Tabatha、選ばれた魔法
Aileen、“あの女性”と呼ばなくちゃいけない
Rebecca、どこで壊れたのかわからなくなる前に
Penelope、テディベアのはらわた
Hermione、和毛の生した辞書を抱えて
Alice、時間に厳しいキャンディたち
Sarah、霧が紡ぐオペラ座
Eve、ママを焼くための赤い靴ならここにある
No.495 ざらめ
水舟の繭
痛点は咲きかけの蕾と同じ
「侮蔑と宝石の見分け方を教えて」
色覚にはサテンリボンの枷
低空を潜る鮫
春を癈いてゆく
隠り夜の永い呼吸ら
名前が呪いになれること
ghost eclipse
均された胸にガラスビーズを縫い留めて
濁りのなかにもポラリスの慈悲
式日に銀の痣
手のひらはこの世でいちばんうつくしい牢
わたしには痛みも呼吸も星に見える。踏み潰しては粉々にして
No.496 靴底仮面
No.497 水氷
No.498 伊織
No.499 望月色
土の中のあなたの戯言
No.500 坂本
No.501 伊織
魅惑に踊らされた可哀想なひと
のばしたら届く距離
損失の賠償
座りませんかマダム
いつかの幸せを描く
「彼の人はお元気ですか?」
チキンには分からんだろう
とむらいの後の祭り
一粒の水晶は大きい
右眼に隠された真実の宝石
君の存在価値と意味
No.502 坂本
守ってくれない約束ならいりません
立派になったと褒めてくれよ
そういえばもうすぐ記念日だっけ
自惚れるほど愛されていません
一度も好きだと言ってくれなかった
受付はあちらになります
恋に恋して、愛を壊した
都市にまつわるみっつの怪奇
つまりそういうこと
No.503 伊織
柔らかな目蓋にキスを
スーパースターは出張中
湖に落ちた月はひろえない
泣かないでよ、私のかたわれ
覚めたあとじゃ、戻れないのよ
いちばんがまだわたしだったとき
No.505 伊織
くっつく剥せる
露骨な位置に
獣にはない
蝋にもなれず
意図的装飾過多
どう触れられても
No.506 NORZ
召されれば良いか
「ん」の文字を借う
不格好な命乞いと
取り敢えずは鼓舞
売出しには至らん
片付けの方が難め
衣より独りの方か
No.507 坂本
No.508 水氷
うわごとめいたラブコール
寝台と喧嘩中
連帯責任証明書
泣くのもまあ嫌いじゃない
胃はよくないてる
No.509 水氷
only allowed to breathe in your words
think of me, when I could die out
No.510 月白
前死んだけどキミは馬鹿だからな
葬式がしんみりしないのは遺言で
二度死ぬことくらいよくある訳で
四回くらい嫌いになりはしたけど
ん?っと振り向く君はいないから
でもそれだけで自分も後は追えぬ
くつ紐縦結びで寂しさ背負行くの
劣等感も感じた貴方だけ生きてる
No.511 ちゃこぺん
そらね、そらのみ、朝を待つ
もしかしてきみ
秘密を蝕む火
見つからなくても
掴みかかるも楚々
もう張り裂けてしまいそう
No.512 NORZ
先生はうさぎが好きです
硬派な貴方に死の苦しみを
貴方は三十歳で妻子持ち奴隷
いまいち馬鹿な私にはわからん
首を長くして君は生きてるんだよ
ピアスを一個だけつけてる貴方には
結ぶのは縁でも靴紐でもなんでもいい
重要事項は特にないけど早く寝ましょう
笑顔で見送るなんてことせず変顔ですとも
下がりに下がった君の握力は引きこもりの証
急展開は遠慮したい両手突き出し全力アピール
問題ないは問題ある証拠の仮面ってどっかの誰か
成功者が成功談を語るから成功者しかいなくなるの
ふりまいたの花なの素敵なものって共有したいでしょ
No.513 ちゃこぺん
No.514 水氷
殺しても死なない
?燭も役立たず
野放しの欲望
お遊びはこれからだ
首の皮一枚が手強い
もうなにもないけど
No.515 NORZ
こちらもかつてはうたったものです
呪いがおまえを諦めたために
残花に気付かないであげて
骸は幸せそうでした
No.516 水氷
ルージュに秘めたあか
取るに足らない言葉と涙
あのひとが特別可愛がる嬢
寂しさを溢れさせてみなよ?
隠した言葉を誰かに気が付いて欲しい
No.517 伊織
いつの日か君を喪ったとして
ら抜き言葉はうつくしくない
連絡できない理由があります
例えば恋に落とされたとして
ひとつ残らずころしてあげる
仮面越しのひとみにみいられたときから
私はとうにころされていたのだ
No.519 伊織
No.520 みさか
僕が言えたことじゃない
嗚呼、行かないで、なんて
No.521 坂本
幻聴があの人の正体を告げ
狂詩曲を書いても心は空虚
うつくしさの中でさまよう
No.522 みさか
先刻持っていったわ
腐りかけた命のはし
レディには要らない
のみ込んだら終わり
貴方にはお似合いね
ルシファーが見てる
莫迦だね、お互いに
仕様がないなんて嘘
ヨリなんて戻さない
No.523 坂本
No.524 坂本
静かな音楽が窓を伝った
淡水魚の中庭
星々の話法
地平をふりかえる
わたしたち、いい友だちになれるんだよ
No.525 紫江野
No.526 翁
レディ、今宵は何方へ
巡る流星、墜ちる花弁
融解するスターレット
はじけて消えた音素の行方
きっとわたし、永遠にかなわないの
今宵だけは仮面に隠して
星の涙ひとしずく
そうしてひとつ、夕闇に消えた
いつかここまで迎えに来て、そしたらあの夢を廻ろうね
No.527 ティア
翠に墜れば疚しさが舞う
まがい物の櫁を噛み砕く
やがてその愛は番となる
No.528 掌
溶けだしたガスの浮き上がる宙
踊るあぶくは変貌を遂げるか
No.529 逢坂いちる
No.530 NORZ
連ねたる名を
継ぎ接ぎのお城
退廃シンフォニア
ひふみよで魔法は消える
いつか壊れる世界の基盤
娶せましょう、密約は小指に嵌めて
No.531 R
No.532 ちゃこぺん
No.533 NORZ
No.534 伊織
限界値まで見えない
夜行性かは確認不明
飯事じみた日々だね
視界はんぶんこ禁止
ゲームならよかった
鬼さもなくば人の子
No.535 水氷
色を見るものでしょうに
No.536 坂本
No.537 NORZ
んなこと言っても無理なお噺
何処かへ行くでもあるまいし
嬉し寂しや、何時でも上の空
さあね、自覚があるのかしら
取り敢えずはお茶でもどうか
理解に苦しむ午後4時の師走
No.538 坂本
形が違うだけの話
夢現とさようなら
No.539 逢坂いちる
下界の遊びと神さまは笑う
ルイボスティーの味に似て
はじめてばかりのお花の束
蜂蜜の隠し味に気づかない
字面が合わない大判紙切れ
ダンスはふたりだけの時に
ガッツポーツちっさく一つ
止め時は最早見当たらない
くちびるだけの魔法を宿す
似合いの薬指を捜していた
立ち止まってはいられない
つまり二人を越えていこう
No.540 掌
童謡の残酷を見ないふり
覚えておきな今夜の音色
No.541 川の
約束もできない淡い関係
口癖はいつも何処か哀しい
見ていたのは、此処じゃない
私には無い、いつか遠くの弔い
No.542 坂本
No.543 悧子
硝子の心臓は持ち合わせにない
笑うことでチームを救えるなら
来年がないからこそ今年がある
これまでの武器だけじゃ駄目で
後ろにはお前がいるから大丈夫
勝利を掴むために俺が出来る事
No.544 伊織
宮は宮でも出口なんかない迷宮
理に聡いとくとも病気にかかる物
恵みともとれるし病原とも思えるだろ
No.545 ちゃこぺん
すべての夜のホログラム
袖振り合う神さまの延長
No.546 蜷川
「ん?」なんてお願いと
どうでもいい直感頼りさ
上手くいけばなんて、もう
探していたのは、「一瞬」など
取られた心情の欠片は在りません
リハビリがてらに踊らされた、はて
No.547 坂本
No.548 望月色
島流しには小心者を
蛍が居ればまだ良い
No.549 坂本
No.550 逢坂いちる
No.551 伊織
んなこと言うと勝っちゃうよ
ドーナツの穴はミラクルの鍵
嘘吐いたら針千本を俺が飲む
さよならよりバイバイが好き
飛んでけ見栄えだけの悪たれ
理由ならある、教えないけど
No.552 川の
あなたを守るものだから
わたしだけが知っている
儚くも壊れてしまうもの
隠しきれぬものを抱いて
わたしはわたしを奪う者
何とかなるって思ってる
口笛を吹きながら檻の中
No.553 428
ふたりじゃ苦しい
No.554 伊織
No.555 水氷
No.556 伊織
No.557 川の
私の咎におまえの銃弾
分別なら絆さない
愛はゼロ
No.558 歩
遥か彼方の銀河から湖面の水際に着水するまで
嘘離れ
No.559 逢坂いちる
負けず嫌いの惚れた弱み
好きと言うと馬鹿にする
星の鏡覗いて
嘘もつく、仮面も被れるまっすぐな人
じっと見つめるだけでいい
青い星の真っ青な彼に
No.560 望月色
止まれ指がほどけ切るまで
脳裏では踊り続けるひかり
繭の中まだ眠るいろいろ
罪を囁くような甘さで
理想郷の設計図
No.561 蜷川
華開く瞬間にぼくたち紙片をばらまいた
鏡写しか運命の糸かはたまた誰かの尻取りか
ノイズが一等楽しみ嬉しみ
夜がこんなに甘えてくる
(観測地点三か所)
No.562 水氷
原石のように輝く空の上弦
ジャスミンの日々は忘れじ
残夜に二人で見た一角獣座
いつも本当の君は見えない
No.563 みさか
No.564 望月色
No.565 望月色
No.566 望月色
No.567 望月色
レースペーパーのフリルは黙々と続く
仕上げに粉砂糖のおしろい
今日のためのとっておきフォーク
傾いた王国の真紅
蝋燭の火を統べる指先へ
ふれることなきマネージュ
努めて召しませ僕はあなたの実
ようやく目があったね
抱えた月明かりはいま放たれる
No.568 いちか
No.569 望月色
紫陽花みたいに生きてみせて
すべてがひとつでひとつがすべて
No.570 逢坂いちる
雌鶏の鳴き声が合図
不用心でもこうしていたい
とうとう本当の時間だよ
開幕と同じ呪文でおしまい
されど十日は私のものだ
No.571 水氷
No.572 望月色
ん行の言葉なんてない
「どうかしてる」なんて
浮かばれないと主観的
逆さまにしても今更か
留まって、最後の晩餐
利用出来ないのは弱さ
No.573 坂本