かくれんぼ(隠れる側)

どこまでさがしてくれますか
しき
誰かを待つのは寒い夜だけ
にながわ
どの話を思い出そう
しき
眠りながら見る夢とは違う
にながわ
一番最初に見つけて下さい
しき

かくれんぼ(探す側)

影の中を注意深く
雲の向こうに何が見える
レンコンの穴にいるのかも
ん?ちがった
帽子で別人
先がとがっているところ
ガタン
透き通って
骸骨でも入れない
笑い声、みぃつけた
しき
ときどき眩暈もときめきもない
にながわ
見つからないのはきみのせい
しき
明晰夢にまで入ってこないで
にながわ
見当違いにすねる唇
しき
まっすぐ君のところ
しき
君なしでいられることを、君を見つけて証明するのさ!
水浅葱
今度は君が見つけてくれ
しき

内気(自称)

守られたがりのわずかな武装
しき
心臓は胃の中にいる
にながわ
伏せた瞳のアンドロメダ
水浅葱
誓いの投げキッス
しき

火隠れる

マッチの頭
遅咲きの天才
ありふれた秘め事
ルールの細かい残虐バトル
火事は対岸のどこか
理由なんて後付けの君
ずっとずっと、
無駄無駄、視線だけはどうにも
しき
密やかなところ
我慢の強弱
空気に読まれる
冷静な心臓
留守番の情熱
 
(日が暮れる)
しき
夕暮れに似た子供たち
白皙にねむる言葉たち
にながわ
ずっと見つめていたんだよ
熱されたきらきら
藪からつづく次の世界
はなつ野
盗む灯
奇なり
君は移り気
ゆらゆら
隠し跡
二択の名残
隠れ蓑と消える
しき

せめて今日だけは

私の間違いに気づかないでください
しき
暦の下で秋はまぼろし
にながわ
明るい不都合
陽的ダイヤリー
はだけて召せ、今日
奇なり
つぎは明るいところで
しき

座っている人を抱きしめる

わたしの呼吸を阻む音
にながわ
逃げるのが少し下手くそ

(つかまえた)
しき
目線階段
ふきっさらしの幻秋から守ってあげようか
奇なり

椅子から落ちる

溢れても湖にはならない
にながわ
自信のあった角度
絶妙なバランス
あっ、

(びっくりした)
しき

傘の向こう

ちょっと空から
飛び跳ねる着地
しき
泳がない鯨の上に住んでいる
いつか降る日に会えるようにと
にながわ

妖しいものです(仲良くしよう)

細胞ひとつ
コロネは三つ
おさげは一つ
お星さまは一つ
名前は二つ

(怪しいなぁ)
しき

君の海に沈もう

祈るだけでは泡にもなれない
にながわ
37℃を揺蕩う
圧死覚悟
もしかしてまるでみたいな、進化の願望
せつや
せめて赤くないといい
しき
巡る血汐にひとりきり
にながわ
おはようが水底から
しき
君の海に沈もう
3日も持たず
のうのうと生きる
海の幸と山の幸の出会い
見掛け倒し
二足歩行できない
仕掛けてほしい
ずっとっていつまで
もう息が持たない
浮かばれない方が、
しき
ここにいたいよ
しき
海底に擬態したい
しき
最果の実
こんなに暖かいんだ
奇なり

友達禁止令指定区域(無許可)

鼓動の定点観測
小指の切り札
猛毒に触れたい
にながわ
友達ではいられない
しき
心の底から骨の髄まで
友情の名残
まるで君のこと、
三角形のもろもろ
たらればより手を繋ぐ方が安い
それではここに
しき

まったく作る予定のない100題の一部を考える

眠りから覚めた処刑台
満たされぬ奇形の棺
凍土に埋めた花言葉
「頬を刺す風のようにつめたい」
世界が息をする瞬間
罪を蝕む罰とともに
緻密に編んだ赤い糸
記憶が焦土に横たわるまで
その薔薇色を裂かないで
にながわ
ビビビッ
宇宙人
一人部屋
ノートの切れ端
てのひら
借りた漫画
買い物
平服
夜風
体育座り

赤面
青ざめる
目が合う
所により
空席
水を差す
掛け時計
皮ごと食べる
鏡のない部屋
招待状
目が合わない
気分屋
所定の位置へ
メモ帳
おしゃべり
謎の仲よし
せめて笑って
おまじない
本気
スイッチ
いたずら
憑き物
焦った
ネタバレ
可愛げ
あ、
水曜日決まった時間
昼のまぼろし
んっと言う間
仕返し
ハートマーク多用
他言無用
無言多用
先生と先輩
後輩3号
よく似てる
眠る時間
意味が分からない
鞄と机
なめられた
日付が変わる
瞬く
獰猛
揶揄われた
気分が悪い
今度ね
交代
洗面器
本棚の影
レンズを通して
試される肝
嫌われた
雷に打たれたような
しき

あいうえおお題

か 閑古鳥スナイプ
か 雷サージとゴムなが
し 少年の小屋の来客には、顔がなかった

あ 褪せたまぼろしの翳
い いぶす秋の陽
う 失った顔
え 煙突ふさいでふたりきり
お おまえの幻は金の色
奇なり
掬うほど溢れていく
気付かない恋みたい
記憶を浚っても会えない相手
来春の天気
いつかどこかは今ここだった
にながわ
異常事態発生させる
世界的な彼女と
案山子、実は王子様
一体これは何の茶番?
呪いが解けてもへのへのもへじ
27番を踏み抜く
謎は謎らしく
ガチャガチャした真ん中に位置するもの
わざとらしく早く泳ぐ
隣の異世界
春待つ裏庭
ルルルル・ループ
「を」が仲良くさせてくれる
待ちくたびれた
ツッコみきれるかな?
いたずら大好き
加減なんて知らないね
しき
ここまでおいで
後ろ後ろ
さがしておいで
待ってるから
しき

うつくしき殺人鬼

<< 短歌又は俳句を完成させるお題です >>

泡沫の 人魚は
露霜の 星と
紅の 色は菊
東雲の 夜
肝向かう 心の
さなかずら 後に逢ふ日は
月草の 花
知らぬ日に 筑紫の海で
君がさす 傘
みさか
虜と悧巧
劃策は黒鍵の上
仮初の月と往く
想望を飾る額縁
星詠み逍遥
にながわ
知っているのに祈るのはおかしい
面影はもう見えない
さよならも選べないくせに
辿れる思考回路
君が引いた一筋
面影はもう追えない
しき

主人公の特権

濡れ手に粟、捨て放題
せつや
欲しいものを全て手に入れて物語を終える
しき
made by the sun

stay gold

(主人公の特権)
みさか
呼応する風景
立ち止まる余裕
僕の最後を見届けないか
しき

呼び方が変わるとき

恋人解禁令
せつや
魔法ではないらしい
しき
序詩の終わりに
渡せず仕舞いのプレゼント
みさか
もうあと五歩もすれば
細い雨のようないつくしみ
月白
こんなに近くにいた人を
しき
別のところに驚いた
しき
心の感度
にながわ
呼称表のイロハニ
案じて産んだけどやっぱり難いよ
奇なり
違う所を撫でられる
しき
あきらめにも似ている
みさか
無意味に何度も
しき

かくれんぼ(見守る側)

世界ってこうやってできていくのかなぁ
フィンガーフラクタル
カウントアップ・スローダウン
奇なり
息を殺して移動するやつ
しき
かしこく なれるよ
そうやって全員消えてったから
奇なり
無防備な尻
しき
今ならあの子にも羽根をつけてあげられそうだ
奇なり
一昼夜 夢を見ている
にながわ
悪魔の関与しない悪夢
しき
覚めたら全部がすな粒だったりして
奇なり
広そうな宇宙のどこか
しき
プラスチックに砂漠を詰めて
その掌を捕まえる
にながわ
見つけてほしがり
しき
あのこを見つけるきみをみつめるわたしを見定める神様のエーテル
奇なり
あの子は何処へ隠れたの?
見知らぬ参加者
きみの手は鬼には出来ない
せつや
そこは影ではない
しき
わたしだけの輪郭
にながわ
きみだけの影
にながわ
素直に隠れて遊んでろ
その影は監視員がつくりました。
奇なり
七つの薬草を探す人
みさか
勝利宣言
野を駆け喉を洗え
奇なり
恋の鎖
嘘の刷り込み
赤色の楔
みさか
見守るしかないのか
しき
見て見ぬふりじゃ守れない
にながわ
驚きの視線吸引力
眺めてるだけも楽じゃない
きみ、だれ?
見物人はスケープゴート
一星
夜路の道連れを探している
にながわ
わたしだけをさがしにきてってあのこが泣いてる
冬子
連れ出した一粒の雨
にながわ
ことばではあなたをののしりきれない、ばか
つぎはきっと秋が終わるね
香雲
今とても成り行きを見守ってる
大感動フィナーレなどない
絶対にだ
しき
あなたをころして私という冬が来るけどいいよね?
冬子
頭すら隠れてない
しき
外側から暴いてあげる
冬子
指摘しづらいスカートの中
しき
あの子はあの子をつかまえる
しき
部外者はかなしむこともできない
冬子
未だに夏が後ろ髪を掴んでた
きみは神様のひとみの内側にいる
ざらめ
教えてはいけない
しき
マジシャンの手助け
しき
欠けていく陽を見送らなければ
にながわ
奥歯に隠したラブレター
ざらめ
彼以外から身を隠す
しき
鬼じゃないから捜せやしません
(察せないのもご愛嬌)
背中は見せない
最初に捕まらない駆け引き
しき
意外と簡単なこと
思考の死角に潜り込む
しき
あまのじゃくなの愛してね
小憎いあなたとまだここで
あと3回は好きっていいたい
香雲
君を隠してしまいたい
しき
雨に宿る
しき
ばらの花の骨
ざらめ
みっつ数えておまじない
10まで待てないセルフ目隠し
しき
烏が啼いても帰さない
岡野
帰るふりで釣りだす作戦
ひどい
保護者目線
しき
円熟した視線
グッバイレディ、昼下がりは終わらないよ
水氷
けもの道の先
僕の気に入りだった場所
しき
ほのめかすのが苦手な二人
真面目なふりは得意な二人
しき
影だけが正直によろこんだ
ざらめ
茜が刺された
もういないかい
塔子
しーっ
しき
可愛い隠れ方
しき
うずうずする
しき
てのひらに透ける
ざらめ
睡魔のしっぽが見え隠れ
目に視えなくてもあなたは天使
花を背負って行くから待ってて
マオ
手の届く触れられない場所
にながわ
ながく長く身をふるわせる
アジャスターの階段下
月白
どちらも目の届く範囲
しき
終始完璧な彼
目で追ってしまった、ごめんね
しき
いつでもなんでも下手くそだ
終わりはないからどこまでもおゆき
若くして彼の永遠
しき
鬼にもなれない花柄の呪いが
鍵のない遥かにて
きみが永遠の定義であった頃
まぼろしの薄い膜から
その骨がわたしを囲うことを祈ってた
マオ
目覚めたままで見る夢の時間
水氷
不定期な君の不幸
ただひとりを捕まえるんでしょ? そーでしょ?
霞んで見えなくなっても探してください
だってこれは孤独の舐め合い
ふたりが地獄に落ちてく秋
落下するため生まれた透明に墜ちて
冬子
あと30分はここにいられる
しき
安直な好きが何より気高い
冬子
私を知らない言葉
にながわ
まぁだだよ、は代返でした
しき
勇敢な嘘つき
冬子  
幻想のためのスケルツォ
どこにいてもかわいいしっぽ
昼の星の裏の裏
嵐の背中に乗っておいで
マオ
秘密の抜け道
みさか
トップに戻る